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三菱ふそう

中型トラック「ファイター」 内外装を一新し、新発売

〜2005-2006グッドデザイン賞を受賞

2005年10月5日

三菱ふそうトラック・バス株式会社は、中型トラック「ファイター」のキャブスタイルを6年半ぶりに一新し、10月5日(水)より全国の三菱ふそう販売会社から発売します。

中型トラック「ファイター」は、1984年にFKシリーズをフルモデルチェンジし、初代ファイターとしてデビュー。以来、ファイターシリーズは、常に「お客様に選ばれるトラック」として進化を遂げてきました。

新型「ファイター」は中型トラックのあるべき姿を問い直し、経済性をはじめとする全ての性能を高次元でバランスさせ、新生三菱ふそうおよびダイムラー・クライスラー社との協業の第1号モデルとして誕生しました。

そして新型「ファイター」はダイムラー・クライスラーグループの商品開発基準に基づく「FPD (FUSO PRODUCT DEVELOPMENT)」と厳しい基準による各種試験などにより「品質重視」、「安全第一」の姿勢で開発しました。

新型「ファイター」の特長
  • 新時代を予感させるキャブ内外装デザインの一新
  • プロドライバーの職場としての機能的で快適な室内
  • 最新の設計技術の導入による安全性の高いキャブ構造
  • INOMAT−IIの展開拡大、機能向上
  • 環境・経済性を両立したエンジンラインナップ
2005-2006 グッドデザイン賞

三菱ふそう 新型ファイター (撮影用特別仕様車)


1.商品概要
新型ファイターの商品コンセプトは、高信頼ブランド追及のメッセージを込めた新生三菱ふそうとダイムラー・クライスラー社の協業第1号モデルとして、市場ニーズを的確に把握し、トータルバランス重視の商品開発を行なってきました。また、ダイムラー・クライスラーグループの国際基準に合わせた新たな商品開発基準「FPD(FUSO PRODUCT DEVELOPMENT)」に基づき、初めて誕生した車です。そして、試験項目の追加や耐久試験の距離増加など各種試験に特に力を入れ、徹底的な品質重視の姿勢で開発しました。
(1)新時代を予感させるキャブ内外装デザインの一新
<エクステリアデザイン>
  • 「Tough but Gentle」をキーワードにした力強さと安定感を高めたエクステリアデザインを採用。2004年の東京モーターショーに参考出品した「FUSO CONCEPT」のデザインアイデンティティ要素を反映し、スリーダイヤマークを強調するフロントグリルと新ふそうエンブレムによって、新しい三菱ふそうのデザインアイデンティティの確立を目指しました。

  • ロアヘッドライト外観とアッパーヘッドライト外観のヘッドランプ位置の異なる2つのエクステリアを設定し、フルキャブ/ショートキャブ、標準幅キャブ/広幅キャブと共に、様々な用途に対応可能としました。また、デザインの統一性を保ちながらそれぞれに調和したフロントマスクデザインとしました。

  • 各部のフラッシュサーフェース化や、エアダムスカート一体型バンパー等により、空力性能を向上し、燃費低減に貢献します。

ロアヘッドライト外観

アッパーヘッドライト外観

<インテリアデザイン>
  • インテリアデザインは「Comfortable Wave」をキーワードにした高速走行での快適さと街中での使いやすさを両立しました。操作性と室内移動性に配慮したセミドライバーコンシャスフォルムの新デザインのインストルメントパネルを採用し、適度な包まれ感による心地よさと、運転に集中できるコックピット感覚を演出しています。


  • 汚れや水濡れに強い「ビジネス内装」、落ち着いた雰囲気の「ベーシック内装」、高級感漂う「ラグジュアリー内装」の3つの内装バリエーションを設定しました。

  • お客様ニーズにあった「ベストワンシステム」を採用することで、2つのエクステリアと3つのインテリアから、基本的にグレードに関係なく、お客様の使用用途にあった最適な組み合わせを選択できます。

<2005-2006グッドデザイン賞受賞>
外観だけの美しさだけではなく、機能、品質、安全性を含めた「良いデザインの商品」に対して、財団法人日本産業デザイン振興会が選定する「2005-2006グッドデザイン賞」を受賞しました。
2005-2006 グッドデザイン賞

(2)プロドライバーの職場としての機能的で快適な室内
三菱ふそうの独自技術である車両情報、ウォーニング表示を行なうマルチインフォメーションシステムVOIS*1(ボイス)の機能を更に充実・拡大させたIvis*2(アイヴィス)を全車標準装備しました。また、スピードメーター、タコメーターには、アージェント(ベージュ系のシルバー)仕上げのメーターリングを採用し、グレード感を強調しました。


*1 VOIS: Visual and Oral Information System
*2 Ivis: Intelligent visual information system
運転中に操作することの多いスイッチ・レバー類は、通常の運転姿勢から容易に視認でき無理なく操作できる位置にレイアウトしました。また、操作の頻度が高いセンターパネルもドライバー側に傾斜させました。
頭上空間の拡大や、インストルメントパネル上面トレイの面積拡大、センターパネルを8DINへ拡大、収納ボックスの容量増大など、機能的で使い勝手の良い室内を実現しました。
キャブマウントは防振性に優れたセミフローティングマウント方式を採用し、振動を効果的に遮断すると共に、キャブの剛性アップにより静粛性を向上させました。また、冷房性能の向上とともに、エアコン吹き出し口の最適配置を行い、快適な室内環境を実現しました。

(3)最新の設計技術を導入し、キャブの安全性を追求
コンピューター解析を駆使した設計技術により、安全性の高いキャブ構造を実現しました。加えて、実車による衝突試験を繰り返し実施し、万が一の事故の際にも乗員の生存空間を確保するキャブ構造としました。
新デザインの4本スポークの衝撃吸収ステアリングホイールにより、衝突時のエネルギー吸収性を高めました。また、運転席SRSエアバッグシステムを全車標準装備、EA&プリテンショナー付シートベルトにより、ドライバーの衝突時の安全を確保します。

(4)INOMAT−IIの展開拡大、機能向上
オートマチックの優れたイージードライブ性とマニュアル車の持つ低燃費性を両立させた、三菱ふそう独自の電子制御機械式オートマチックトランスミッション「INOMAT-II」*3の展開をショートキャブ、154kW(210ps)車、及び増トン車に拡大しました。
*3 INOMAT: Intelligent & Innovative Mechanical Automatic Transmission
AT限定免許で運転できるクラッチペダルレスのINOMAT-IIに発進ギヤ段自動選択機能を新搭載し、坂道発進時に勾配の緩急により自動的に発進ギヤ段を選択します。

(5)環境・経済性を両立したエンジンラインナップ
平成15年・16年規制(新短期規制)および超低PM排出ディーゼル車認定制度の「☆☆☆車」(75%低減レベル)に認定されています。
全車にインタークーラーターボ、コモンレール式燃料噴射システム、クールドEGR、連続再生式DPFを採用し、環境性能と燃費性能を向上しています。
積載効率の高いショートキャブに直列6気筒インタークーラーターボエンジン車を新規設定し、ラインアップを充実しました。

(6)各種規制に適合
  • 平成15年・16年排出ガス規制適合
  • 超低PM排出ガス認定制度適合(☆☆☆)(75%低減レベル)
  • 灯火器新保安基準適合
  • 後部突入防止装置(RUP)規制適合
  • 平成13年騒音規制適合


2.販売目標台数
  ファイターシリーズ 15,000台/年


3.東京地区メーカー希望小売価格 (消費税含む) (単位千円)

主な車型 エンジン 最大積載量 主な仕様 価格
PA-FK61R 4M50(T6)154kW 4t 標準幅、キャブ付シャシ、
フルキャブ
5,901 *4
PA-FK71R 4M50(T6)154kW 4t 標準幅、ダンプ完成車、
ショートキャブ
6,063 *5
PA-FK61F 6M60(T1)177kW 4t 広幅、キャブ付シャシ、
フルキャブ
6,179
PJ-FK62FZ 6M60(T2)199kW 8t 超 標準幅、キャブ付シャシ、
フルキャブ
7,024
*4: バン架装、ドラッグフォイラー、メーカーオプション(アルミホイール、有料色)価格は含まず
*5: メーカーオプション(アルミホイール、有料色)価格は含まず


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