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三菱ふそう

環境に配慮した最新鋭の新塗装工場を立ち上げ

2006年5月11日

三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下:MFTBC)は、川崎工場(神奈川県川崎市)の生産体制整備の一環として '04年12月に着工した新塗装工場を完成し、稼動を開始しました。

今回の新塗装工場の総工費用は約80億円で、「環境への配慮」「塗装品質の向上」「お客様ニーズへの対応」を高いレベルで実現しています。環境面では、3階建ての建物内で塗装工程を完結させて外部への影響を最小限に抑えるとともに、最新鋭の排気処理装置を採用して揮発性有機化合物 (VOC)排出量及び臭気を低減しました。品質面では、前処理・電着塗装工程でキャブを約1回転させる回転ディッピングシステムを国内自動車メーカーとしては初めて採用し、安定した高品質の塗装を実現しました。

ブルストラーCEOは、「私たちは、お客様に最高品質の商品・サービスを提供し、“信頼度No.1企業”を目指します。新塗装工場の立ち上げにより塗装品質を向上することができ、お客様に喜んでいただけるものと思います。また、新工場はダイムラー・クライスラーグループが掲げる環境保全のビジョンに合致したもので、環境面でも高いレベルにあります。わたしたちはこれからも地域社会と調和した工場作りを目指していきます。」と述べました。


1.環境への配慮
(1) 揮発性有機化合物 (※VOC)排出量低減と臭気低減
塗装ブースに最新鋭の排気処理装置を採用して、VOC排出量と臭気の低減を図りました。
VOC:Volatile Organic Compounds
(2) 工場騒音の低減
全塗装工程を3階建ての新塗装工場に集約して屋外設備を最小限にするとともに、遮音にも考慮した壁材を採用しました。
(3) 塗料ミストの飛散防止
塗装ブースの排気系に塗料ミストキャッチャーを導入し、塗料ミストの飛散防止を図りました。
(4) 省エネ対応
熱ロスの少ない乾燥炉と塗装ブース及び作業場給気装置に熱リサイクルシステムを採用し、従来の塗装設備に比べ約▲30%の省エネを見込んでいます。

2.品質向上
(1) 安定した電着品質
前処理・電着塗装工程でキャブを約1回転させて隅々まで安定した塗装を可能にする回転ディッピングシステム”Vario shuttle(バリオ・シャトル)” を国内自動車メーカーとしては初めて採用しました。
(2) 万全な防塵対策
外壁開口面積を最小限に抑えると共に、気密性のよい壁材を採用しました。また、フロア毎にゾーンを仕切り、全体空調設備を完備しました。
(3) 集中モニタリングシステム
24時間の集中モニタリングシステムを採用しました。

3.お客様ニーズへの対応
少量色供給システムを採用し、お客様の多様なニーズに応えられるようにしました。

建物面積6,600m2、延べ床面積17,000m2の3階建て、
外装は周辺環境に調和したソフトなカラーデザインを採用


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