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三菱ふそう

第58回自動車技術会賞で
「運転注意力モニター(MDAS‐III)」が「技術開発賞」を受賞

2008年4月24日

三菱ふそうトラック・バス(以下:MFTBC)株式会社は、本日、社団法人自動車技術会が発表した第58回自動車技術会賞で、「技術開発賞」を受賞しました。
受賞したのは「運転注意力モニター(以下:MDAS‐III※)」です。運転注意力の低下による事故の発生を未然に予防する新世代の安全システムで、その技術水準と低コストで標準装備できる点が高く評価されました。
MFTBCは国土交通省の推進するASV計画に参画し、予防安全技術の開発に積極的に取り組んでいます。運転注意力モニターは1996年の投入から改良を積み重ね、現行のMDAS-IIIで3代目となります。
MDAS-IIIは、2007年4月に発売した大型トラック新型「スーパーグレート」長尺カーゴ系に標準装備され、約2,900台が販売されました。

社団法人自動車技術会は、1947年に創立した学術団体で、自動車を通して産業経済の発展や国民生活の向上に寄与することを目的に活動しています。自動車技術会賞は、1951年から自動車技術の向上発展を奨励することを目的に制定し、学術貢献賞、技術貢献賞、浅原賞学術奨励賞、浅原賞技術功労賞、論文賞、技術開発賞、の各6つの賞があります。今回受賞した「技術開発賞」は、自動車技術の発展に役立つ新製品または新技術を開発した者に贈られる賞です。
なお、授賞式は、5月22日(木)にパシフィコ横浜で開催される「自動車技術会春季大会」にて行われます。

※MDAS‐III : Mitsubishi Driver's Attention monitoring System‐IIIの略



MDAS‐IIIを標準装備した新型「スーパーグレート」
長尺カーゴ(撮影用特別仕様車)

MDAS‐IIIの白線認識カメラ


1.「技術開発賞」受賞内容

テーマ  「運転注意力モニターの開発」

受賞者
山本 恵一 三菱ふそうトラック・バス株式会社 電子システム設計部 マネージャー
Andreas Wingert 同上 電子システム設計部
樋口 伸一 同上 サービス技術部 スペシャリスト


2.運転注意力モニター(MDAS‐III)

「MDAS‐III」は、室内に設置したカメラで認識した車両のふらつきや、ドライバーの修正操舵、ウィンカーをはじめとしたドライバーの運転操作を総合的に判断し、ファジイ推論を採用したロジックでドライバーの運転注意力の状態をモニターし必要に応じて警報します。

システム起動後15分間でドライバーの走行パターンを学習し、注意力が低下していることを検知すると最適な注意力低下警報を発生します。また、MDAS‐IIIは、はみ出し運転を警報する車線逸脱警報機能とも連動しています。注意力が低下した状態で車線をはみ出した際は、はみ出し側のスピーカーから警報音を発生することで、はみ出した方向がドライバーにわかりやすくするなど、運転を積極的にバックアップし予防安全性を高めます。

なお、同システムは、すでに大型トラック新型「スーパーグレート」長尺カーゴ系に標準装備、トラクター系にオプション装備するとともに、大型観光バス新型「エアロクィーン&エアロエース」にオプション装着が可能です。



MDAS‐IIIの作動イメージ



私たち三菱ふそうトラック・バス株式会社は、「商品・人・サービス」など企業活動のすべてについて「お客様・社会全般・地球環境」のために何ができるのか、何をなすべきなのかを考えます。
私たちの企業活動を「All for you」という言葉に込め、すべての大切な社会や環境、そして、大切なお客さまのために役立てていけるよう追求しつづけます。


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