三菱ふそうトラック・バス株式会社（以下：MFTBC）は、高い環境性能・経済性能に、動力性能を兼ね備えた中型トラック「新型ファイター」（GVW：8トンクラス※1）を8月26日（木）より全国の三菱ふそう販売会社及び三菱ふそう地域販売部門から発売します。
「新型ファイター」は、MFTBC製6M60型エンジン（直列6気筒、排気量7.5リットル）に新たに220馬力車を設定。さらにエンジン自体の燃焼効率を高め、環境に優しい「BlueTec®システム」(DPF+尿素SCR)を新たに組み合わせることで、PM、NOxの大幅低減と燃費向上によるCO2削減を両立しました。それによりGVW8トンクラスで2010年10月から施行される世界最高レベルの平成22年排出ガス規制（ポスト新長期）に適合しながら、平成27年度重量車燃費基準に適合しました。
また、従来から採用している機械式自動変速機6段INOMAT-IIを改良し、変速時間を短縮。変速ショックを大幅に軽減し、ドライバビリティも向上しました。
※1　: 一部機種を除く

環境に優しいBlueTec®システム（DPF+尿素SCR）を新規採用し、クリーンな排出ガスと燃費性能を両立し、平成22年（ポスト新長期）排出ガス規制に適合

BlueTec®システム(DPF+尿素SCR)について
地球環境を保全するため、二律背反の関係にあるPM、NOxの低減と低燃費を両立させる技術として「BlueTec®システム」（DPF+尿素SCR）を採用しました。
このシステムは酸化触媒と耐久性に優れたSiCセラミックフィルターを組み合わせた「再生制御式DPF」で、PMを捕集、燃焼除去し、残ったNOxをSCR触媒マフラーと尿素水ドージングシステムで構成した「BlueTec®」(尿素SCR)で、尿素水から生成したアンモニアの化学反応によって、NOxを無害な窒素と水に分解します。
この「BlueTec®システム」（DPF+尿素SCR）を搭載することで、エンジン本体は、高い燃焼効率を目指すことに注力し、車両の燃費向上によるCO2削減とPM、NOx低減の両立を実現しました。

エンジンラインアップの拡充
220馬力の直列6気筒7.5Ｌインタークーラーターボエンジンを新規設定。より高くフラットなトルクを実現することで、実用域では、従来の240馬力と同等以上の動力性能を実現。
ストップ＆ゴーの多い市街地、高速走行や登坂路でも快適運転を可能としました。また、低速時のトルクが高く、アクセル踏み込みを抑制することができ、低燃費運転にも貢献します。

VG式ターボチャージャーを採用
ストップ＆ゴーが多い走行条件に合わせた最適な走り、優れた燃費性能を達成するために、VG式ターボチャージャーを新規に採用しています。VG式ターボチャージャーは低回転域でも高い過給効果が得られるため、発進性や燃費の向上に貢献します。

コモンレール式燃料噴射システムの高圧化
コモンレール式の燃料噴射システムの噴射圧を高圧化。それにより、PMの発生を大幅に低減するとともに、燃費の向上を図りました。

燃焼室の形状改良
燃焼室の形状を改良し、PMの発生を低減。燃費の向上も図りました。

変速時のショックを軽減
6段INOMAT-IIを改良し、変速時間をより短縮させ、変速ショックを大幅に軽減させることでスムーズな運転が可能となり、快適性を向上しました。

SNOWモードを新規搭載
雪道やぬかるみ等の滑りやすい道でも、駆動力を抑えた微速走行を可能とする「SNOWモード」を採用しました。

平成22年度排出ガス規制（ポスト新長期排出ガス規制）への適合
MFTBC製の6M60エンジンを改良。このエンジンは高い燃焼効率を実現し、BlueTec®システムと相まってNOx、PMを大幅に低減し、世界最高レベルの排出ガス基準（新長期規制比でNOx65%減、PM63%減）をクリアしました。

平成27年度重量車燃費基準達成車大幅拡大、エコカー減税にも対応
平成27年度重量車燃費基準を全車で適合しました。これにより、自動車重量税と自動車取得税が75%軽減される「エコカー減税」の対象車を大幅に拡大しました。

九都県市指定低公害車に適応 ※2
「九都県市指定低公害車指定制度」の平成21年基準「優」低公害車認定取得。
※2　: 一部機種を除く

6M60(T3)
162kW(220PS)

6M60(T3)
162kW(220PS)