三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下：MFTBC)は､9月23日(木)から9月30日(木)の7日間、ドイツ ハノーバーで開催される「第63回IAA国際商用車ショー2010」に、世界初公開となるEVトラックのコンセプトモデル「Canter E-CELL」(参考出品車)をはじめ、欧州での主力車種である小型トラック「キャンター」など合計8台を出展します。

世界初公開となるコンセプトモデル「Canter E-CELL」は、ダイムラーグループの「Shaping Future Transportation(将来の輸送のあり方を形成する)」の思想に基づき、走行中のCO2排出がゼロで、地球環境に配慮したEV(電気自動車)です。
ベース車両は、車両総重量3.5トンの欧州向け小型トラック「キャンター」の3S13モデルを採用。リチウムイオンバッテリー(40kWh)とモーター(出力70kW、最大トルク300Nm)を搭載し、6時間(380V)の充電で、約120kmの走行を可能としています。

2009年に日本より輸出を開始した、「キャンター エコ ハイブリッド」を展示します。今回の展示車両は、アイルランド電力公社(ESB)に10台納入したものの1台です。同社は、英国で2008年より実証実験を実施しており、良好な結果を得ています。その後オーストラリア、香港でも発売を開始しています。

現在、欧州で発効されているEuro 5 排出ガス規制の基準より、PM(粒子状物質)を30%低減したEEV (Enhanced Environmentally Friendly Vehicle) 基準を達成した「キャンター」を6台出展します。
この「キャンター」は、7月に日本国内で発表した排気量3リットルの4P10型ディーゼルエンジン(出力：129kW)を搭載。BlueTec®システムとの組合せにより、経済的で、クリーンな排出ガス性能を備えています。

IAA国際商用車ショーは2年に一度、ドイツのハノーバーにて開催される世界最大規模の商用車モーターショーです。
展示面積は東京モーターショーの約6倍、出展社はドイツを中心に1,700社以上にもなります。なお、前回2008年は、約30万人の来場者がありました。

<第63回IAA国際商用車ショー　2010　概要>