どんと来い規制緩和!新世紀は勝負の時代逆風の時代に勝ち残る戦略ここにあり
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神姫バス株式会社
今年度、バス事業の規制緩和がついに実施される。それは 新時代の大きなうねりであり、かつて経験したことのない巨大な 津波でもある。このうねりに乗れるか、叩きのめされるか。 21世紀は、まさに各社にとって勝負の年なのである。 兵庫県姫路市に本社を置く神姫バス株式会社は、 同業他社よりいち早く規制緩和対策に取り組んできた。 すでにシステムは確立し、間髪をいれず第2次計画に突入。 その姿勢には「どんと来い! 規制緩和」の 余裕さえうかがうことができた。
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「疾風に勁草を知る」発想に強い企業の底力を見た
 神姫バスは昭和2年創業、関西を代表するバス会社である。乗合、観光などバス事業のトータル規模は、分社化する平成9年までは保有車両およそ850台の巨大企業であった。
 平成9年から「ウエスト神姫」「神姫グリーンバス」と地域分社を実施。さらに平成10年から貸切部門の「神姫観光バス」を全面分社してスリム化した。それでもまだ保有車両631台、573路線、総営業キロ4069.7kmを誇る巨大企業には変わりない。
 しかし、分社した会社はそれぞれ黒字経営を続け、本体の神姫バスもきたるべき大競争時代を想定して、戦略、戦術、構想を模索中とはいえ盤石の経営を驀進中である。
 「私の好きな言葉に、疾風に勁草を知る(後漢書)という言葉があります。はやい風が吹いて初めて強い草を見分けられるように、厳しい試練があって、初めてその強さがわかるという意味ですが、いま、まさに逆風の時代にこそ、企業もそういう発想ができなければいけないと、私はそう思っています」
 と上杉社長。さらに言葉を続ける。
 「そのために何をすべきか。新規参入してくる会社は当然、低価格、良質のサービスを前面に押し出してくるでしょうから、それにどう対抗できるか、それが勝負です。他社と同じことをやっていては駄目で、いかに差別化するか。あたり前のことですが、神姫バスだからできる、神姫バスにしかできないことを。さらに、他社より低価格でサービス提供していけるか。これが勝ち残りのキーワードになるでしょう。
 利用者のニーズに応えるための施策として、低床バスの積極的導入に取り組んでいます。最近でこそ国が言うようになりましたが、うちはそれ以前からやってきたことです。昨年末に8台導入し、現在68台走っています。今後購入する車両は大中小とも低床化をはかっていきます」
 いま、もっとも注力していることはCS(顧客満足)教育だという。顧客に接する乗務員だけでなく、全社一丸となって2年前から取り組んでいる。  たとえば、乗務員はパイロットマイクをつけて、乗客一人ひとりに言葉をかける。“おはようございます”“ありがとございました”“足下に気をつけてください”。そしてバスの行き先、次の停留所名を明確に告げるなど、乗客に対するちょっとした気づかい。そうしたあたり前のことを、いままで以上に力を入れていくという。



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さらにノーステップバスを導入。
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中距離バスのさらなる躍進勝ち組の発想の仕方
 「地域共栄、未来創成」という企業理念に基づいて、いま力を入れているのがコミュニティバスの展開だ。行政と利用者代表、バス会社の3者が集まって、路線や運賃などを決める。狭い道のローカルだから、こっちはミニバスを運行するなど、利用者本位の町づくりを積極的に推進している。
 「自分たちが作った路線、という意識を地域住民の皆さんがもつことで、これは意外にいい結果がでています」
 いま、高収益を上げている路線としては中距離高速バスがある。姫路〜大阪・伊丹空港線、大阪〜津山線、明石海峡線などが安定しているが、ここは規制緩和によって競争が熾烈になるところだ。現在は横並び運賃であるが、ずばり、運賃の差別化が求められようになる。勝ち組と負け組がはっきり出ると予測されるが、すでに対策はできているという。
 そして、明るいニュースがある。今年4月、大阪にオープンするUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を起点とした新路線の開設である。
 USとしては世界で3番目のテーマパークで、年間800万人の動員が予想されている。東京のディズニーランドに対抗しうるテーマパークとして、いま、西日本経済の起爆剤として期待されているのだ。
 いよいよ21世紀の夜明けである。神姫バスに曙光がさしている。神姫バスの戦略、戦術、発想は確実に逆風を順風に変えようとしている。まさに「疾風に勁草を知る」時がきたといっても過言ではあるまい。



神姫バス株式会社
●本社/兵庫県姫路市西駅前町
    7営業所 8出張所
●設立/昭和2年
●取締役社長/上杉雅彦
●従業員数/1143名
●保有車両/631台(バス関係グループ合計847台)
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上杉雅彦社長



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