豊かな自然の恵み、思い出づくり・・・北海道の旅を演出する!はまなす観光バス株式会社 写真
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グリーン車なみのゆとりを持たせた40席のバスから固定式のサロン席のあるバスまで、バラエティーに富んだ車両をそろえている。

清潔感のあるホワイトを基調にしたカラーリングは観光客からも評判がいい

はまなす観光バス株式会社の本社は、千歳空港と札幌市との中間あたりに位置する北海道北広島市大曲にある。平成2年、たった3台の小型バスからスタートした。大型バスをそろえて本格的に観光バス事業に参入したのは平成6年、まだ若い会社である。にもかかわらず、早くも勝ち組の仲間入りを果たすほどに急成長して、いま業界から注目をあびている。そこには他社との差別をつけるための情熱と行動力があった。

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説得と納得は違う!乗務員教育が始まった
 日笠社長は2代目である。先代社長は道内でも中堅の運送会社(大丸北海道陸送(株))を経営しながら旅行好きがこうじて、どうしても観光バス事業に進出するのが夢だった。小型バス3台を導入してスタートした。しかし、志なかばにして急逝する。その夢を引き継いだのが現社長である。それだけに必死だった。
 「まだ実績も信用もない、始めたばかりの会社が、名だたる会社と同じ土俵で勝負するのですから、覚悟の上とはいえ、かなり苦労しました。
 まず乗務員教育から始めました。基本的な挨拶や言葉遣い、しつけなどを含めて徹底的にやりましたが、そのさい、私のポリシーは説得と納得は違うということです。
 教育というものは説得して、無理やり覚えさせても身につくものではありません。本当に理解してこそ初めて実践に役立つわけですから、納得するまでミーティングしました。若い会社だから乗務員も未熟なのだといわれたくなかったのです。
 乗務員を採点するのは旅行者だけではないんです。旅行会社の添乗員さんの印象が大切、安心感につながるからです。添乗員さんは会社に帰って必ずレポートを書きます。その評価の積み重ねが信用につながって、次の営業につながるんです」
 日笠社長の話には説得力がある。
 「創業時は地元旅行会社に通いつめて営業しました。大手さんは効率のいい本州からの仕事中心にやっているからです。だから大手さんの嫌がるような地元観光客の仕事を徹底的に拾ってきてやりました」
 地元観光客の場合は、朝8時から夜8時までやっても1日1本の仕事。本州からの仕事を受けると、昼までに空港まで送っていって、午後1時到着のお客を迎えれば、1日2本の仕事ができる。この効率の差が大きいから、どうしても地元旅行会社の注文は敬遠されてしまうのだという。
 しかし、この地道な仕事を通して、まず地元旅行会社から、はまなす観光バスは絶大な信用を得たのである。地元旅行会社といっても東京や大阪に本社のある支店だ。その営業担当者が、ある日「本社を紹介しましょう」と声をかけてくれた。これまでコツコツと積み重ねてきた実績がついに評価されたのだ。評価は大手代理店にも口コミで伝わり、以来、営業も全国展開ができるようになった。



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北海道の人気ベスト5に入る霧の摩周湖(写真上)ラベンダー畑は夏旅行のハイライト(富良野ラベンダーの森)


新たに導入されたふそうバスが起爆剤となる日
 北海道への旅行者は四季によって4つのグループに分かれる。春は修学旅行。夏はハイシーズン、全国から大勢の旅行者がやってくる。秋は地元の旅行者が中心。冬はスキーツアー客がほとんどで、単価が安くなるが、空港からスキー場までのピストン輸送。数でこなす。
 営業は、ただ熱心にエージェントを回っているだけでは競争に勝てない。北海道は広い。まだまだ知られていない、隠れたスポットがある。その情報を提案して定番コースの中に組み込んでもらうのだ。
 エージェントも新鮮な情報は大歓迎してくれる。こうした情報は、毎月1回発行している『はまなすだより』にも掲載する。
 最近のヒットは、雌阿寒温泉の3km奥にあるオンネトーという美しい湖。季節、天候、気温によって湖の色が変わるのだ。晴天時には青緑色に変わる。湖の東半分は原生林で、その神秘性に、ほとんどの観光客が息を呑むという。
 「私たちは感動を与える仕事。お客さまに満足していただければ、それが次の仕事につながるし、やり甲斐でもあるんです。北海道の自然は季節によってまったく違います。だから何度きても新たな感動が待っているんです。お客さまの歓声があがるたびに、観光バスをやってよかったと本当に思います」
 誰もやらない、きつい仕事の中からはい上がってきただけに、日笠社長の言葉一つひとつに実感があった。



はまなす観光バス株式会社
●本社/北海道北広島市大曲
●代表取締役社長/日笠友英
●創業/平成2年
●従業員/62人(ガイド25人)
●保有車両/29台(大型22台)
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  日笠友英社長



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