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| 株式会社 シムックス |
| 「水と安全はただの国」。日本は、そういわれるほど治安の よい国だった。だが、長引く不況や国際的な テロなどのあおりを受けて、このところ急速に社会不安がつのっている。 そうしたなかにあって、群馬県太田市に本社を構える 株式会社シムックスは、会社設立から4半世紀、 独自の経営理念を掲げ、警備という仕事をとおして、 よりよい社会の建設に邁進している。 |
| 自分の城は自分で守る そのノウハウを提供する |
| 東北自動車道「佐野・藤岡IC」を出て国道50号線を前橋方面に走っていくと、群馬県太田市に入って間もなく、クリーム色のモダンな社屋が道路右手に見えてくる。平成8年に新築されたシムックスの本社社屋である。 その本社をキーステーションに、同社は、関東一円から東北地区にかけて4支社、25か所の営業所・連絡所・指令センターなどを開設しており、常駐警備、機械警備、民間交番、ホームセキュリティ、巡回警備、交通誘導警備、駐車場警備、交通規制、保安警備、特殊警備など、多種多様の警備事業を展開している。 シムックスの歴史は、昭和50年に深澤社長が設立した「利根警備保障(株)」からはじまる。 設立当初は従業員10名以下の会社であったが、その後、社会的ニーズも高まって徐々に業務内容が拡大していった。 創業20周年を迎えた平成8年に現社名に改称し、従業員も1000名を超える発展をとげた。 この躍進は、警備業の本分をわきまえた社員一人ひとりの精進の成果だ。だが、独自の経営理念を掲げてその陣頭に立ち、全社を導いてきたのが、警備業界では「警備の研究者」「論語研究者」として知られる深澤社長その人である。 警備業について、深澤社長はつぎのように考え、それを経営理念として実践してきた。 「警備業というのは『安全産業』だと思われている。報酬を払えば、生命や財産を守ってくれる、という考えは間違っています。自分の城は、本来は自分の力や自分の知恵で守るべきものです。 我われ警備の専門家はそのためのノウハウを構築し、それを提供するとともに、自己防衛の方法を教える。だから、警備業は『教育産業』なのです」 深澤社長はこれまで、仕事の受託時には、依頼主の経営哲学の有無やその内容を聞いて仕事を引き受けてきた。依頼主と警備会社との信頼関係が絶対必要であると思うからだ。両者は、「フィフティ・フィフティの関係であるべきだ」とも強調する。 |
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| 独自の車を新開発して 実用新案特許を申請 |
| 数多い警備依頼のなかで、近年増加傾向にあるのが高速道路や工事現場での交通規制、交通誘導警備である。 工事現場やイベント会場付近には、看板、カラーコーンなどの規制資・機材を配置し、規制車両や誘導警備員によって作業員と通行者の安全を確保している。 規制資・機材の配置などは工事会社やイベントの主催者側が行なうが、シムックスの場合は、規制時の図面を作成して警察に道路使用許可を提出するところからはじめ、それらの設置・撤去まで行なう。そうしたほうが作業員が仕事に専念できるからだという。 交通規制車についても独自のキャンター低床式専用車両を開発した。安全確保のために、カラーコーンなどの規制資・機材を荷台から路面に容易に設置できるようにした車である。 また、表示電光板を高さ5mまで伸ばすことができる昇降機を装備したり、追突に備えて車体後部にウレタン製の緩衝装置を取り付けることもしている。 昨年11月、9日間にわたって開催された『第16回国民文化祭・ぐんま2001』に595名の警備員を派遣した。その際も、事前に主催者側と綿密な打ち合わせを行ない、現地調査を実施したうえで警備計画を作成して警備にあたっている。 こうした警備前の調査費や情報収集費などは、一般的に警備会社のサービスと思われてきた。しかし、充分な警備体制を敷くためには、より多くの人材と時間を投入する必要性がある。このため、情報はタダではないということで有料化しようと考えているのである。 設立から25年となったいま、深澤社長は会社の現状についてこう語る。 「組織として、背骨まではどうにかできました。だが、筋肉や神経組織はまだまだ未完成です。これからはその強化、完成をめざしたいと思っています」 昨年6月に達成した、警備会社として県内初となるISO9002の取得で、さらなるワンステップをシムックスは踏み出した。 |
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