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美味しさにベストをつくす!
「味と安全・衛生」に徹し
日産10万食をめざして快進撃 写真  

村上給食株式会社
日本でも指折りの工場集積地として知られる大阪府中東部の東大阪市。
そこに、村上給食株式会社という、給食業界では、
全国でも十指に入る弁当屋さんが本社・工場を構えている。
徹底した衛生管理・品質管理のもと、
「食」のニーズを的確にとらえた弁当の提供によって、
近い将来、日産10万食・年商100億に迫る勢いだ。


1万2000社に、健康と環境を配慮した美味しい弁当を配る

写真 村上給食は、「箱弁当」といわれる容器入りの弁当を製造・販売している。
 容器入りというと、コンビニ弁当などを想像するが、「箱弁当」の場合、容器は使い捨てではなく、回収して洗浄・消毒後、再利用される。手間がかかるが、そのかわり容器に工夫をこらし、メニューの点でも、使い捨て容器とは、ひと味違った弁当を提供することができる。
 工場は本社のほか、東大阪市川俣にある川俣工場、大阪市淀川区にある淀川工場、神戸市兵庫区にある神戸工場の4か所。配送センターの機能を持つ営業所を北摂(大阪)、奈良、姫路、播磨、京都、近江の6か所に置き、各工場で製造した弁当を、これらの営業所を経由して、大阪、兵庫、滋賀、三重、京都などの法人約1万2000社に提供している。
 「顧客の開拓は、すべて飛び込み営業です。予約期間は、お客さまによってまちまちですが、4工場を合わせ、現在1日に7万7000〜8000食を生産しています。このうち、夕食用の弁当が約3000食、メインは昼食用です。
 その日の弁当づくりは、夜中の12時ごろから作業を開始し、午前7時ごろまでには盛りつけを完了させて配送車両に積み込み、各配送センター(営業所)に向かわせています。空容器の回収も行なっていますから、すべての作業が終了するのは午後7時から8時。工場全体が休むのは、1日のうちで4〜5時間しかありません」
 村上代表取締役副社長の話を聞いていると、弁当屋さんがいかに忙しい仕事かがわかる。
 中型車で工場から営業所へと配送される弁当は、小型のデリバリー専用車に積み替えられ、昼食時間までに配達される。
 金城聡取締役本部長が「2週間に1度の割りで献立会議を開き、そのつどメニューは、お客さまの要望に沿ったものに改変するようにしています。
 配達ルート線上にある会社なら、お客さま1人でも、時間内にきちんとお届けします」と言葉を加えた。

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最新設備が導入された川俣工場、本社工場は、平成9年に厚生省(当時)から通達のあった「HACCP」(米国NASAで開発された食品衛生管理方式=危害分析量管理方式)の概念を用いた「大量調理衛生管理マニュアル」に沿った衛生管理を行なうことを最低基準に設計・施工されている。


徹底した衛生管理を自動化で。HACCP対応型工場をめざす

 4工場のなかで、平成11年に完成した川俣工場、14年に完成した本社工場が、生産能力、設備面で、もっとも優れた基幹工場となっている。
 この2工場は「HACCP」対応型の工場をめざして設計されたもので、最新式の設備が導入され、徹底した衛生管理のもとで作業が行なわれていた。
 日に3万食の生産能力を持つという川俣工場に注目してみよう。
 8階建て・延べ床面積1000坪。1・2階が配送センター、3階が事務室、4階から上が調理フロアーにと区分されており、配送関係の作業員は3階以上が立ち入り禁止になっている。
 これは、配送関係の作業員と調理や盛りつけの作業員が行き来したときに生じる、交差汚染を防ぐためだ。
 出勤した従業員は、3階の更衣室で異物混入防止用のユニフォームに着替えたあと、手を洗い、エアシャワーをくぐって作業場に向かう。このフロアーは一方通行で、これも交差汚染を防止するための措置である。トイレも、不便なようだが衛生管理を考えて、すべて3階フロアーに一括して設けてある。便器は、すべて自動洗浄式だ。
 4階以上の床は、非汚染ゾーンを現わす水色と、汚染ゾーンを現わす黄色に色分けされている。側溝はすべてステンレス。勾配がつけてあり、洗浄液などが自然に流れるようになっている。
 食材や弁当の搬出入用に使われる3機のエレベーターも、汚染物用、非汚染物用で使い分けられていた。
 食品は人の手が介される回数が多くなるだけ、汚染の危険が高くなる。そんなリスクを少しでも解消しようと、各工場の自動化に力を入れてきた。
 商品に対する責任感の強さは、弁当の配送・配達をアウトソーシングせず、自社の車両、自社の従業員で行なっていることからも、うかがうことができる。
 「ことし10月には、5番目の工場となる奈良工場を立ち上げます。現在の日産7万8000食を、近い将来に10万食まで持っていきたい。この業界では1万食で売上10億というのが相場ですから、そうなると年間売上は100億ということになります」
 この勢いならば、村上給食が年商100億を達成する日は遠くない。

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村上和寿副社長
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盛りつけラインでも清潔・安全に細心の注意がはらわれている

村上給食株式会社
●本社/大阪府東大阪市稲田新町
●設立/昭和40年
●代表取締役社長/村上敏夫
●従業員/パートを含め800名
●保有車両/13台(この他、ワンボックスタイプの小型配送車両290台)

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