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| 新潟県五泉市に本社を構える泉観光バス株式会社が、設立からわずか3年にして保有車両を3倍にふやすなど、めざましい躍進をとげている。新規参入にあたって新型車両を導入し、さらには提案力を生かしたツアー企画の立案などにより、旅行会社と乗客の好評を得てきたことが要因という。この秋には新たな営業拠点を設立。将来は新潟全県をカバーする営業ネットの構築をめざしている。 | ![]() |
| 泉観光バスは、平成14年2月の道路運送法の施行(規制緩和)に先立つこと2年、平成12年の春に一般貸切旅客自動車運送業の免許を取得し、バス事業に参入した。 スタート時の保有台数は、小型バス3台。だが、早くもその年の夏にエアロミディMJを導入し、その後も立て続けに、ふそうのバスを増車していった。 現在の保有台数は、エアロクィーンを筆頭に、大型から小型まで計14台。その大半がサロン仕様で、それらのバスを用途や乗客数に応じて使い分け、幅広く貸切バス事業を展開している。 設立から3年半。このわずかな期間に、どのような方法で保有台数を大幅にふやすことができたのか。 関塚社長は説明する。 「これには2つ理由があると思います。ひとつは、スタート当時から思い切って新車を導入し、新規参入の他社と車両品質の面で差別化を図ってきたこと。 高品質の車両をそろえることで、お取引先である旅行会社さんから、リピートを含めて、多くの注文をいただけるようになったことです。 もう一点は、独自に新しい商品を企画し、それを売り込むことに力を入れるなど、提案型の営業を行なってきたことではないでしょうか」 新しい商品というのは、中高年層をターゲットにした観光地めぐりや東北各地の祭り見物、そして、バスを使った軽登山など、いずれも日帰りバスツアーが中心である。 「高速道路網の完備によって、いまでは新潟から東北、そして中部地域にかけて、日帰りで十分に往復できるようになりました。 不況の影響でか、リーズナブルな料金設定の小旅行に応募されるお客さまは、結構ふえています」 ことしの夏は、(株)JTBツアーズと提携し、『泉観光バスで行く夏休みまいにち日帰り上高地ツアー』を実現させた。 この日帰りツアーは毎日、バスは早朝に五泉駅前を出発し、JR新潟駅前、燕三条駅前で参加客を乗せ、北陸道を経由して、12時ごろに上高地に到着。 現地でフリータイムを過ごしてもらったあと帰途につき、夜の11時ごろに五泉駅前に帰着する。 ツアーはJTBツアーズが主催だが、旅行の企画は、泉観光バスの提案をたたき台にして立てられたものだ。 |
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| 泉観光バスは地元の保育園、近隣市町村、民間企業などとも契約し、送迎バス、団体バスなどの運行も行なっている。そのなかで注目されるのが、グループ企業の(株)丸五急送と組んで行なっている楽器輸送だ。近隣の中学・高校の吹奏楽クラブが地方合宿を行なうときなど、泉観光バスが生徒を送迎し、丸五急送のテールゲート付きエアサストラックが楽器を運ぶ。輸送の窓口が一本化されているため便利だと、地元ではなかなか好評だ。 | ||
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| 関塚社長は、泉観光バスを設立するまでの7年間、新潟市にある旅行会社に勤務していた。このキャリアが、バス事業を展開するうえで大きく役立ったと話す。 「貸切バス業界やバス事業者といったものを、一歩離れたところから冷静に眺めることができたと思います。 旅行会社やバス会社に対して、お客さまがどのようなことを期待しているかはもちろんのこと、旅行会社とバス会社が、互いになにを求め合っているのか、そうした全体的なことが理解できるようになりました」 このような経験を生かし、バス会社、旅行会社の双方に負担やリスクの少ない企画を提案し、各旅行会社から好評を得てきた。 これまで順調に業績を積み上げてきた泉観光バスは、貸切事業をさらに発展させるため、この秋、長岡市に、新たに長岡中央観光株式会社を設立する。 「新潟は上越、中越、下越と3つの地域に分かれています。将来はこの3地域をすべてカバーした、全県ネットで事業を展開したい。 それには内陸の五泉市から、より輸送効率がよく、地の利に恵まれた長岡に営業拠点を築くことが必要だと考えた結果の決断です。 潜在需要は無尽蔵といっていいほどある。それをどのように掘り起こしていくか。それは困難な仕事かも知れませんが、それだけにやりがいのある仕事だと思っています」 関塚社長をはじめ、ドライバーの平均年齢は30歳代後半。その若さとバイタリティーをもって当たれば、泉観光バスの未来は大きく開けるだろう。 |
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