FUSO 1月号(通巻423号)
発行 三菱ふそうトラック・バス株式会社

トラック
元日の朝は、いつもと変わらぬ朝なのに、目に写るものすべてが新鮮に見えます。それは、絶え間ない時の流れが暦に区切られ、旧年の自省をした大晦日から、希望に満ちた新年へと移り変わるからです。そして、元旦は寒きこそ良けれ、とも思います。寒に耐える青々とした梅の蕾には、春を待つ強い決意と希望があるからです。また、極寒の冬に耐え、春に竹の子となって大地を貫く竹の生命力の美しさに心打たれ、昔の人々は、竹を目出たい植物に選んだのでしょう。

未来への遺産・美しき日本の自然
写真
屈斜路湖。釧路湿原を流れる母なる川・釧路川の源流(北海道弟子屈町)
 周囲57km、面積79.7km、最大深度120m。約3万年前の火山活動によってできた、日本最大の淡水カルデラ湖で、全国の湖としては7番目の大きさである。東岸には、北から二伏温泉、砂湯、赤湯、池ノ湯、コタン温泉が並ぶ。湖岸の砂を掘れば「マイ露天風呂」が出現する。南岸の和琴半島にも温泉が湧く。
 アイヌ語のクッチャロは「のどもと」の意味。屈斜路はその当て字だ。そして、釧路湿原を流れる母なる川・釧路川の流出湖であり、カヌーの川下りが楽しめる。ただし、11月から半年間は雪と氷の世界に変わる。
 大白鳥の飛来地として知られる。2005年10月17日も、シベリアからの第一陣が飛来した。とくに幼鳥が目立って27羽もいた。毎年約700羽が越冬する。越冬に適した凍らない砂場があるからだ。それにしても、マイナス25度を下回る厳寒の中で命を育む姿は感動的だ。白鳥は水草や水性昆虫を食べるが、保護のため餌づけも行なわれており、その数は年々増えているという。
 大白鳥は翼長が60cmもあるカモ科の大型の鳥。嘴の黄色い部分が鼻腔の先まで伸びているので、小白鳥とは大きさだけでなく、見分けがつく。ユーラシアの寒帯で繁殖し、冬鳥として渡ってくる。小白鳥とともに、日本で見られる代表的な白鳥である。北帰行がはじまるのは4月中旬になる。(写真=山田智一)

季節の花図鑑
写真

●カランコエ(紅弁慶)

 花は小さく、4弁で可憐である。カランコエは世界に約100種、分布するが、6割がマダガスカル島原産。和名は紅弁慶。しかし、紅だけでなくオレンジ、ピンク、黄色、紫、白と花色は多彩で、長く伸びた花梗の先にびっしりとつける。
 年末から花屋さんの店頭を飾るのは、マダガスカル原産のK.プロフェルディアナを元に改良された園芸品種で、シクラメンやポインセチアと共に、花の少ない冬を温かく彩ってくれる。多肉植物特有の肉厚の葉に、たっぷりと水分を蓄えて、乾燥、寒さに強いのが特長である。
 日照時間が短くなると、花を咲かせる短日植物で、東京では11月 下旬から花芽ができて、1月ごろから開花する。しかし、短日性質を利用した人工栽培によって、1年中花屋さんに並ぶようになった。ことに、韓国でのカランコエ生産技術が急速に進歩し、日本への輸出が急増している。
 改良園芸種は、昭和6年に渡来したと記録にある。ヨーロッパでの品種改良が盛んだが、世界ではじめて八重咲き品種を開発したのは、オランダにあるキリングループのフィデス社だ。八重咲きの花は、一重より大きく、倍以上もあり、バラを思わせる華やかさがある。
 栽培は簡単で誰でもできる。庭土4に腐葉土4、山砂2を混ぜ合わせ、6月ごろ茎ざし、葉ざし、芽ざしを行ない、8月下旬に摘芯すると1〜2月に開花する。(写真と文・木代 圭)

今月号注目のメニュー

Sports Essay

折々の小さな旅(連載1)
写真 ジーコジャパンが抱える悩みは、決定力不足である。これは、日本の官僚文化がピッチの中まで浸透している証拠である。シュートは自らの意志と権限で放つもの。個が強くならない限り、組織が強くなることは決してない。
写真 京都の伏見には、名水百選に選ばれた湧き水がでる御香宮神社があり、かつて伏水と書かれたほど、街中に清水が湧きでていた。今なお、稲荷神社の総本社である伏見稲荷神社や坂本龍馬ゆかりの寺田屋など、文化的財産が残っている。


逆さメガネの好奇心(連載69)

会社を元気にするISO塾(連載8)
写真 大リーグで、チームの大黒柱になるべく戦っている松井選手のファンである著者は、ノートとソファを用意し、試合を見ながら浮かぶ想念を書き付けていた。だが、123試合にもおよぶテレビ観戦で、かつてのぎっくり腰を誘いだしてしまった。
写真 最高品質を市場に、という企業の使命と責任を果たすために必要になる経営資源を、ISOは「人材、設備、作業環境」の三点に絞っている。その中の人材は「人財」であり、組織は変化する市場を把握し、人材を育成しなければならない。


晴釣雨釣(連載73)

食べるだけで元気になる食事学
(連載13)
写真 テレビの中ではタレント達が数を競い合い、メーカー協賛の「国際釣り博」では新製品に群がる人々。日本の美しい釣りの風景は消えてしまったのだろうか。たれる糸を通して心を見つめ、非日常的な世界に身を置くことが釣りの世界である。
写真 一年の無病息災を願って、1月7日の朝に食べる「七草粥」の風習は中国から渡来し、奈良時代から始まったそうだ。七草の一つ、セリは日本書紀にも名が出てくるほど歴史があり、非常に栄養価が高く、先人の知恵には驚かされる。


NEWS NOW

日本全国お立ち寄り探索ガイド(Vol.57)
写真 今の日本社会を作り上げた団塊世代は07年に一斉に定年退職を迎え、年金問題や企業の人材不足などが危惧されている。だが、資産を多く持ち、ITや運転技術などの外界との接点を持つ世代ゆえ、新しい消費市場としても注目されている。
写真 日本水墨画の完成者である、雪舟ゆかりの島根県益田市を訪れるなら、豊かな自然に囲まれた、「匹見峡温泉やすらぎの湯」がおすすめだ。新開発の源泉を使用した露天風呂や、腰痛などに効果的な薬湯風呂など、体に良いお風呂が楽しめる。


悠久の記憶・世界遺産(連載13)

AERO ROAD
写真 乾燥地帯が続くオーストラリア内陸部にあるウルル、カタ・ジュタ国立公園には、エアーズロックとオルガ山と呼ばれる二つの巨大な岩がある。原住民族アボリジニーにとって、そこは聖地であり、特にエアーズロックは信仰の中心地だ。
写真 平成10年度の明石海峡大橋の完成と同時に、JR四国バス株式会社は高速バスを立ち上げた。翌年に瀬戸内しまなみ海道が完成し、現在の利用客は年間200万人にもおよぶ。同社は三菱ふそうのバスを採用しているが、それには理由があった。



(C) 2006 MITSUBISHI FUSO TRUCK&BUS CORPORATION. All rights reserved.