平成16年9月、神姫バス本社がISO14001認証(環境マネジメント国際規格)を取得したのに続いて17年9月、17ある全営業所も認証を取得した。これだけ大規模の認証取得は、全国でも珍しい。
この積極的な姿勢こそが、企業をあげて地球環境問題に取り組んでいる証しだ。
環境にも人にもやさしいと評価の高い、ノンステップバスを積極的に導入。現在139台が走っている。
また、平成15年、いち早く大型路線バスとして、三菱ふそうノンステップバス「エアロスター」CNG(圧縮天然ガス)車を導入。市内で9台が運行している。
「CNGはいま、スタンドが少なく、ガス充填の問題があります。インフラ整備が改善されれば、さらに増車していきたいのです」
日方常務取締役は、話を続ける。
「ISO14001取得の大きな効果は、ひと言でいいますとPDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクト)サイクルが業務に応用できることです。
たとえば、ドライバーがエコドライブの研究を自発的に始めるなど、社員の意識に好影響をもたらしました。ISOの登録にはコストがかかりましたが、バス利用者にとっては、“やさしいバス”として反映されるという大きな効果がありました」
そして、エコドライブによる省エネは、コスト削減にも役立っているという。
一方では、福祉政策の一環として、バス利用による「外出支援」を市と協力して行なっている。これは、市にバス券などを配付してもらい、生活域が狭くなりがちな高齢者が通院、買い物など、外出しやすいようにするものだ。
「そのためにコミュニティバス化を進めてきましたが、それを市町村だけに終わらせない、より広域的な交通ネットワークを構築しています」
丸山取締役バス事業部長は話を引き継いで、こう説明する。
「現在、15の市町村でコミュニティバスを運行していますが、その地域内にも幹線を敷き、路線バスとコミュニティバスをつなぎ、より広域、より自由度の高い生活者の足とする構想です」
合併で市町村域は広くなった。それぞれの中心地まで30kmもあるところも出てきた。姫路に出るには、さらに30kmもある。
そのために、乗り換えやすい交通プランを立てることで、日常生活に欠かせない一番身近で安全な「公共の足」として、バスが果たす役割は、さらに大きくなったという。
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