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| 会津若松市から約45km、福島県の南西部にある過疎・高齢化が進む南会津町のなかでも、南郷地域はとくに高齢者が多い地域である。南会津郡南会津町役場が、この町に住む、お年寄りの生活の足を確保するために、三菱ふそう小型バス「エアロミディME」を導入し、今年4月1日から運行を開始した。 | ![]() |
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南会津郡の田島町、舘岩村、伊南村、南郷村の1町3村が合併し、昨年3月20日に南会津町が誕生した。南会津郡の中核をなし、東北地方の南玄関口として温泉施設、スキー場、国指定文化財など、魅力あふれる観光地でもある。 地形は越後山系から連なる帝釈山を最高峰に、山にかこまれた地域。世帯数7086戸、人口2万人弱である。 グルリと山にかこまれ、2か所の峠をはさんで田島地域と舘岩・伊南・南郷地域に分かれており、峠を越えて両区間を往復するには車で20〜30分を必要とする。 南会津町企画観光課の星 これだけの面積がありながら、田島地域を通って会津若松に達する鉄道は1本と、地元バス会社の路線バスが1本走っているだけである。 公共交通機関は、決していいとはいえない。過疎化によって、バス路線が次々に廃止された結果である。 そのため合併以前の各町村は、地域の高齢者の足を確保するため、バス会社やタクシー会社に委託し、路線バスや乗合タクシーなどを運行してきた。 これら既存の路線バス、乗合タクシーの運行管理は、南会津町に移管され、現在に至っている。 路線バスの乗客は、1便あたり平均して5〜6人という。それでも、5km、10kmと離れた診療機関に通ったり、隣の地域に住む親戚、知人を訪問するお年寄りにとっては、バスはなくてはならない貴重な交通手段になっている。 南会津町では、このように田島〜栗生沢線ほか2路線の乗合タクシーと、田島〜山口線ほか3路線の路線バスの、計7つの路線を運行しており、その距離は、延べ228.9kmにおよぶ。 |
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| 南会津町の各地域は、標高が550m前後であるため、夏は朝夕しのぎやすく、冬は厳しい日本海型天候である。寒暖の差が激しいだけに、紅葉が見事である。見どころは、伊南川の急流で永いあいだに形づくられた、そそり立つ奇岩・怪岩を背景にした屏風岩の紅葉。また、古町の歴史ある大いちょうだという。 | ||
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エアロミディMEを導入し、4月から運行を開始した南郷地域巡回バスは、昨年3月に廃止となった地元バス会社の山口〜只見線に代わって巡回している。 巡回バスは、南会津町南郷支所前にあるバス会社の山口出張所と、只見町の手前にある梁取公民館のあいだの約13.2kmを結ぶ。便数は1日5便。 山口出張所〜梁取公民館前の始発は6時50分であり、梁取公民館前〜山口出張所の最終は15時50分となっている。 巡回バスの導入に際しては、南郷地域に、とくに高齢者が多いことを考慮した。 お年寄りが乗り降りしやすいノンステップであること。道路の狭隘部が走行可能な、全長7m以下・全幅2mクラスのコンパクト設計であること。 また、排ガス規制に適合したクリーンなバスであること。乗車定員31名以上であることなど。 コミュニティバスとして、エアロミディMEは、これらの条件をすべてクリアしていることから選ばれた。初めてのノンステップバスの導入である。 「ノンステップは乗り降りがらくでいい。小型バスなので病院の玄関先まで運んでもらえるようになったと、みなさんに喜ばれています」 企画観光課の星課長は、うれしそうに微笑んだ。 南会津町ではこの7月1日に、町と、町内の第3セクターの観光会社4社が出資し、(株)南会津観光公社をオープンさせたばかりである。 湯田町長は、「将来は、町を走るバス路線と、他地域のバス路線をうまく結びつけネットワークをつくり、地元住民の利便性の向上はもちろんのこと、首都圏からの観光客の誘致をさらに活発化させたい」と話す。 |
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| 湯田芳博町長 |
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