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埼玉県入間郡三芳町に本社を置く有限会社柿沼運輸は、柿沼社長が24歳のときに先代から引き継いだ会社である。当初は父親が経営する木材販売会社である(株)
カキヌマを主要荷主としてスタートしたが、今日では大・中・小あわせて81台の車両を保有し、さまざまな荷主を持つ会社に発展させた。その原動力となって、ともに働いてきたのが、ファイターをはじめとする、ふそうトラックである。
飛び込み訪問で
荷主を新規開拓
柿沼運輸は、柿沼社長の父・忠四郎氏の経営する木材販売会社(株)カキヌマから、平成4年に分離・独立した。
当初の保有台数は、中型、小型車をあわせて約30台である。カキヌマで取り扱う住宅建築用木材の輸送が、おもな仕事だった。
柿沼社長は、弱冠20代前半の若さだった。
「車両も営業ナンバーも、すべて親父が準備してくれたものでした」と打ち明ける。
だが、準備してもらえなかったものがひとつだけあった。荷主である。
親会社から独立し、新しく運送会社を立ち上げたからには、いつまでも木材を運んでいるわけにはいかなかった。自分たちの食い扶持は、自力で稼がなくてはならない。
柿沼社長は必死だった。
「営業活動などできるタイプではありません。それでも、三芳町とその周辺の、これとおぼしき事業所に軒並み飛び込み訪問をかけ、名刺を配って頭をさげてまわりました」
若社長の一途さに胸を打たれる思いがする。
そうした努力の甲斐があり、やがて少しずつ、顧客から依頼の声がかかるようになった。
仕事に対する一途な姿勢は、建材のほか、家電製品、食品、重機運搬、産業廃棄物の収集運搬と、事業の幅をひろげた現在も変わらない。
荷主や輸送量の増大にともなって、保有車両も、いつのまにか80台を超えていた。
同社の特色は、保有車両のバリエーションの幅広さにある。
20tトレーラ、大・中・小型の平ボデー車、冷凍車、ウイングボデー車、テールゲート付き、簡易クレーン付き、といった具合に、各種の車両をそろえ、荷主のあらゆる要請に対応できる態勢を整えている。
「というか、こういうトラックに乗ってみたいと思うと、先にトラックを買ってしまうんです。あとから、そのクルマにあった仕事を探すんですよ(笑)」
その結果の車両の内訳は、大型29台、中型16台、小型36台である。
ふそうのトラックが、全体の95%を占めている。これら81台に加えて、この夏にはさらに、4台の新型スーパーグレートの注文をしたという。
社員には、フォークリフトやクレーン操作をはじめ、積極的に各種の資格を取得させている。社員の90%以上が、運転免許以外に、なんらかの資格を持つまでになった。
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