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自動車教習学校と職業訓練校が一つになった!これが時代の大変化を読む発想法
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株式会社大原自動車学校

自動車の運転教習とあわせ、フォークリフトや高所作業車、小型移動式クレーン車など、
多種類の技能講習を実施するなど、多くの入校者を集めている自動車学校がある。
岐阜県多治見市の株式会社大原自動車学校である。自動車の運転教習と、これら
技能講習を同時に受けられる教育施設は全国でも数少ない。そのため同校には、
県内はもとより、愛知、三重、長野といった近県からも多くの受講者がつめかける。
若尾社長のこの発想は、自動車学校の経営に新たな道を拓いたといえる。


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幅広い教習科目と同時に
取得できる技能講習が評判
 
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大原自動車学校への入校者は、運転免許の教習を目的とする人、フォークリフトなどの技能講習を目的とする人、そして、運転免許の教習と技能講習のふたつを同時に受ける人の3種類に分かれる。
少子化の影響で普通車の教習生が減少する一方、
技能講習の受講者は増加傾向にあるという。

 大原自動車学校は、昭和39年、岐阜県で5番目、東濃地区(中津川・恵那・瑞浪・土岐などとともに、岐阜県の南東部を占める地域)で、もっともはやく普通車の指定を受けた自動車学校である。
 創立者は、若尾現社長の父親。開校時は普通車だけの指定だったが、その後、自動車学校が各地に乱立したため、対抗策として二輪、大型、けん引、大型特殊と、指定の種類をふやし、生徒数の確保に努めてきた。
 平成15年には、県下の自動車学校に先駆けて、大型二種ならびに普通二種の指定を受けている。
 「普通車免許取得のピークは平成3〜4年。入校者は、その頃から減少しています。学校を、どうにか維持してこられたのは、教習種目を大型自動車や大型特殊自動車、さらには、けん引、二種とひろげていったからでしょう」
 若尾社長は、この10年を振り返る。
 小型移動式クレーン車やフォークリフトなどの技能講習は、「地方都市の自動車学校が生き残るための一つの方法」として、県の労働局長の認可を受け、平成14年より実施してきたのだ。
 現在、大原自動車学校で実施している技能講習は、フォークリフトや玉掛け、小型移動式クレーン、高所作業車、ショベルローダー、不整地運搬車両、ガス溶接、車両系建設機械、そして、床上操作式クレーンなど、全部で14種類にもなる。どの講習も、トラックの運転と密接な関係を持つ。
 だが今までは、大型免許取得のための教習は自動車学校で、フォークリフトなどの技能講習はクレーンなどの講習所でと、それぞれ別の施設でしか、しかも、なかなか受講できなかった。
 二種類の教習、講習を同じ施設で同日に受講できるのは、本人にとっても、雇用主(事業主)にとっても大きなメリットになる。
 大原自動車学校では、免許取得のための教習と各種の技能講習、さらには教習と技能講習を抱き合わせて行なうことで、職業訓練校としての機能を持った自動車学校として知られてきた。
 また、教習と講習を抱き合わせたコースの中には、教育訓練給付金が受けられる講座、建設教育訓練助成金が支給される講座、そして、大原自動車学校独自のライセンスプランとして、リーズナブル料金で資格が取得できる講座など、他校にはない、たくさんの講座を開設している。

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新大型免許制度に対応して
教習コースを全面改修
 
 本年6月2日から導入された、新中型、新大型免許制度に関しても、対応はすばやかった。
 昨年5月に、教習コースを3週間閉鎖し、大型車どうしがすれ違いができるように、周回カーブや交差点のカーブを緩やかに改良したり、また、大型車教習に必要な方向変換、縦列駐車、エスコースなどを全面改良、改修した。
 多額の費用を投じ、普通車の教習までストップしての改修工事は、収益の面では大きな痛手になった。
 だが、この工事によって、名古屋〜松本間の中央本線沿線地域唯一の、新大型運転免許教習に対応できる自動車学校になった。
 同校では、6月末に、新大型運転免許用の教習車として、三菱ふそう大型バス1台を新たに導入した。これによって教習車は、大型バス3台、中型バス1台、大型トラック1台、中型トラック3台と普通車を合わせ、合計40台になった。
 全面改修された教習場は、面積約1万7000平方メートル。トラック、バスなどの大型車が、普通車や二輪車にまじり、ゆっくりと走っている。
 「安全運転の必要性は、すべての教習に共通したことですが、とくにバスは、多くの人命をあずかる乗り物です。教習のときは、運転技術だけでなく、社会的責任の重さも教えるようにしています」と強調する若尾社長だ。
 大原自動車学校には24名の教習指導員がいるが、このうち、半数以上の14名が大型二種の指導員資格を持っている。この割合は、自動車学校としては珍しい。
 少子化の影響で、自動車学校の経営はこれからますます厳しくなるだろう。
 「職業訓練校の要素を持った自動車学校に」という若尾社長の発想は、全国の自動車学校経営者にとり、今後の進むべき一方向を示したものといえる。

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若尾治実社長
株式会社 大原自動車学校
●本社/岐阜県多治見市幸町
●設立/昭和38年
●取締役社長/若尾治実
●社員数/37名
●保有車両/40台

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