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| 軽井沢には、いくつもの“顔”がある。老舗やレトロな建物が残る新・旧軽井沢エリア、買い物や食事、レジャーを楽しむ南軽井沢エリア、美術館やスポーツ施設の集まる塩沢エリア、自然と温泉の中軽井沢エリア、歴史と文学散歩の追分エリアなどである。日帰りはもったいない! | ||||
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| 文化ゾーンと観光スポットを 一度に楽しめる循環バス 軽井沢は、避暑地として多くの文化人や芸術家に愛されつづけてきた。そのため、町には数多くの美術館や博物館などが点在している。 これらの美術館や博物館の案内役をしてくれるのが、「軽井沢美術館・観光循環バス」として新たに登場した2台のレトロバスである。 |
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軽井沢町の助成を受けた軽井沢観光協会が主催し、運行は西武高原バス株式会社に委託されている。
JR軽井沢駅北口出発で、9時〜16時20分までに1日7本運行。循環コースは、脇田美術館、セゾン現代美術館、田崎美術館、ルヴァン美術館、エルツおもちゃ博物館、軽井沢絵本の森美術館、軽井沢高原文庫、そして、塩沢湖畔にあるペイネ美術館などを巡って、約2時間で軽井沢駅北口にもどる。 ほかにも、手軽に入浴できる天然の千ヶ滝温泉や植物園などもある。 1日フリー乗車券(大人700円・子ども半額)を購入すれば、数多くの文化ゾーンや観光スポットを割安に楽しめる。 「観光客が多い日には、乗車待ちをする人もでるほどで、申しわけなく思っています」 西武高原バスの運転手さんが、そう語るほど人気がある。人気のレトロバスは、三菱ふそう小型バス・ローザをベースにしたボンネットバスで、車いすの乗車が可能なリフト付きで、定員25名。 このレトロバスをバックに、記念撮影をする観光客があとを絶たない。とくに家族連れが目につく。 | ||
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| 観光ビジョンの一翼を担う レトロバスの人気 軽井沢には年間750万人もの人が訪れる。しかも、別荘の新築などで町の人口が1000人ほど増えているという。軽井沢のブランド・パワーを物語っているのだが、課題も少なくないようだ。 「高速道路や新幹線が整備されて大変便利にはなったのですが、かつての軽井沢らしさが失われつつあるという危機感もあります」 軽井沢観光協会の藤巻会長は、そう語る。 軽井沢はこれまで、つねにノスタルジックでエキゾチックな避暑地だった。外国人を目にするのが珍しかった時代に、街を歩けば外国人とすれちがったのが軽井沢だ。 落ちついた雰囲気の中にあっても、つねに新しい刺激に満ちたところだった。この情景は現在でも変わらない。 最近では大規模なアウトレットができ、観光客のほかにも多くの人が訪れるようになった。町としてのメリットも大きいが、逆にいえば、軽井沢の都市化という危惧にもつながっていくのである。 「野薔薇や山葡萄、水車の道、西洋人など、軽井沢ゆかりの作家・堀辰雄の作品『美しい村』には、西洋が遠かった時代の、どことなくノスタルジックでエキゾチックな軽井沢の原点が描かれています。 この原点を大切に守りながら、心が通い合うコミュニティを築こうというのが、軽井沢観光協会が進めている『美しい村』観光ビジョンなのです。由緒ある歴史的な建物などを、急速な宅地や別荘開発の波から守る運動も、積極的に展開しているところです。 宣教師の避暑地だったという清楚な軽井沢精神を継承しつつ、新しい魅力をつけ加えた深みのある町づくりをしたいと考えています」と藤巻会長は語る。 レトロバスは、この観光協会のビジョンの一環として導入された。 観光協会に属する会員も、それぞれに創意工夫をこらして街づくりに参画している。 高速道路や新幹線の開通で便利になった反面、宿泊客が減ってしまったのも事実。そこで、ペットと一緒に泊まれるホテルや、音楽スタジオを併設した若者向けホテルの開業など、新しい刺激に満ちたプランを、いち早く提供している。 観光協会も、交通の便が良くなったことを活かし、企業の研修場所として、新たな需要を積極的に開拓しているところだ。 これからの季節は、紅葉の軽井沢を走るレトロバスが楽しめる。 |
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