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12 DEC.2007
VOL.42 NO.446
折々の小さな旅
(連載24)播州・姫路(兵庫県・姫路市)
青い地球を未来まで
SUPER GREAT
NEWS NOW
AERO ROAD
風の便り
(連載21)
Sports Essay Seijyun's Eye
(連載24)
悠久の記憶・世界遺産
(連載36)
フェアウェイの旅人
ROUND2(連載4)
がんばってます
●ホクザイ運輸(株)
三菱ふそう 第29回サマースケッチコンクール
フォークソングの時代
(連載18)
食べるだけで元気になる食事学(連載36)
第40回 東京モーターショー2007
日本全国お立寄り探索ガイド(VOL.80)新潟県
FUSO・NEWS
●福島県白河市
●第39回全国トラックドライバー・コンテスト開催
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Thanks From FUSO
丼遊記シリーズ21
牛トロ丼
(兵庫県)
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フェアウェイの旅人 ROUND2 文・羽川 豊 4
「選ばれし者」だけが出場できる。だからこそ、その誇りを胸に「日本シリーズ」を戦ってもらいたい。

選手が苦しんでやっとパーをとっていく。数々の名勝負を生んだ伝説の18番。

今シーズンも、間もなく終わりを迎える。このコラムが皆さんの手元に届く頃は、日本シリーズの真っただ中だろうか。

日本シリーズは、僕自身にとっても、思い出深い試合のひとつだ。1980年にプロテストに合格。翌年、初出場で日本オープンと日本シリーズで優勝を飾った。ただ、そんな経験とは裏腹に、日本シリーズと聞くと辛い試合という印象が僕の中にはある。皆さんもご存じの通り、この試合は年間を通して優勝した選手しか出場できない。その人数は30人弱。現在では、東京だけで戦うが、僕らの頃には前半2日間を大阪で、後半2日を東京でプレーした。だから、大阪でオーバーパーしている選手にとって、東京での残り2日間は、正直しんどい。勝てない位置からスタートするわけだから(笑)。ただ、調子のいい選手にとっては、こんなに楽しい試合はない。人数が少ない分、マークする相手が絞りやすい。だから、自分の位置をしっかりキープしながら、積極的に優勝を狙いにいける。

自身の試合以外で印象に残っているのは、91年のジョー(尾崎直道選手)が優勝した試合。前日にお父さんが亡くなったのだ。そんな状況にもかかわらず、神がかり的なパットが入ったことを、よく覚えているよ。勝ちたい勝ちたいっていう気持ちではなく、無欲でプレーできたのだろう。何の雑音もなく、何の重さもなくプレーする姿には、運命的なモノすら感じられた。

日本シリーズの見どころと言えば、18番のドラマだろうか。会場となる「東京よみうりカントリークラブ」の18番は、パー3でグリーンの傾斜がとてもきつい。距離は227ヤードだが、あの場所は、冬場はアゲインストになる。だから、プロでも2番アイアンか3番アイアンを使う人が多くなる。そうすると、ボギーを叩く可能性がすごく高くなるのだ。パーがなかなかとれない、パー3というわけ(笑)。選手が苦しんでやっとパーをとっていく。その懸命な姿、そのワンストロークが日本シリーズ最終ホールの醍醐味なのだ。そして、このホールのもうひとつの特徴が、ティーを打つ時にコース全体が見渡せるということ。まるでコンサートのステージに立ったような感覚だ。日本シリーズのしかも最終組で、このコースに立った気分を想像してみてもらいたい。本当にドキドキするから(笑)。例えばイーブンで、相手と競った状態から、あのティーを打つことになったら、6〜7割の選手はボギーを打ってしまう。しかも、グリーンにピタッと寄せても、あの傾斜だからね。しかし、だからこそ数々のドラマが、このホールから生まれたのだ。「選ばれし者」だけが戦える場所。その誇りを胸に、選手たちには今年も頑張ってもらいたい。

ゴルフ界を盛り上げた、石川、谷口の両選手が今年度のMVP。
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谷口 徹プロ 写真提供/Getty Images/AFLO

もしも野球のようにゴルフにもMVPがあったなら、今年は石川君にあげたい。アマチュアながら、プロの試合で優勝。ジュニアでも2勝目を挙げた。また、先日行なわれた日本オープンでは惜しくも予選落ちしてしまったが、5000人のギャラリーを動員した。確かに、技術面での課題は色々あるだろう。しかし、僕は皆が思うよりも早い時期に、石川君はプロに転向するのではないかと、最近予想している。石川君は試合をしながらでも色々なことを吸収し、勉強していける子。プロになる時期が早まっても、問題ないだろう。来年以降も、石川君の動向から目が離せない(笑)。

もうひとりMVPをあげるとしたら、谷口君だろう。ベストプロ賞とも言うべき勝ち方をした日本オープンが印象的だった。初日3オーバーからの巻き返しは本当に素晴らしい。ああいう状況になってしまったら、とにかく耐えるしかない。でも、普通は途中で気持ちが切れてしまうことのほうが多い。それを、諦めないで3日目にはイーブンにまで戻した。しかも、最終日には5アンダーで優勝。これは、本当にすごいことだよ。地道に、しかもずっと集中してプレーをしていかなきゃいけない。なおかつショットが乱れたら、あのスコアは出ないもの。

全日空で勝った苦労人の篠崎君にも、何か賞をあげたいな。38歳にして初優勝っていうのはすごい。コツコツ努力してきた人が花開く瞬間っていうのは、観ている人たちを感動させる。プレー中、特にプレーオフの時は緊張したと思うよ。でも、緊張しながらも、ウキウキしていたのではないかな。日本オープンで会った時に、「おめでとう」と声をかけたら、「未だに、日が経つにつれてうれしくなってきます」と、話していたもの(笑)。

僕自身のことでいえば、来年からシニアにチャレンジしようかと考えている(あくまでも予定ですが)。そこで、少しずつではあるけれど、トレーニングをスタートさせた。8年間のブランクがあるので、最初は何やっているの?って感じかもしれないけれど(笑)。とにかく、6月の試合に向けて、準備し始めていることを、皆さんにご報告しておこうと思って(笑)。

では、少し気が早いですが、皆さん今年もありがとうございました。来年もまた、「フェアウェイの旅人」をよろしく。

HAGAWA's 1 POINT ADVICE
Question 強気で真っすぐな私のパット。周りからは考えろと言われますが…。
群馬県/松島 麻希さん・39歳
Answer 強気なパットは大いに結構!ただ、下りだけは距離を合わせて。
強気に打てるということは、すごくいいことですよ。ショートしたら絶対に入らないわけですから。何かで実験していましたが、カップに対して本当に真っすぐパットを打った場合、1m半くらいまでは強く打ってもカップに当たって入るそうです。ただ、ちょっとでもズレたらダメですけれど。また、プロの選手でもラインの読み方があって、1m、2mのパットになると、どんどん脹らますようになってくる。そうすると、余計にラインが読みづらくなるし、だったら薄く狙って強く打った方がパットは入る。ただ、強く打って外した場合は、ミスが大きくなってしまうのが難点ですね。松島さんが周りから考えろと言われてしまうのも、そのせいかもしれません。また、もしかすると下りも強気で打っているのでは?もしそうであるのなら、下りだけは距離を合わせて打ってください。ただし、今の強気なパットは大いに結構!一生続けてください。
写真 はがわ・ゆたか
1957年12月8日、栃木県出身。180cm、78kg。
日本オープン、日本シリーズなど国内6勝。1982年にはマスターズを15位でフィニッシュ。「世界のレフティ」と呼ばれる。現在国内外メジャートーナメントの解説を始めとして、NHKやテレビ朝日などで幅広く活躍中。セントラルスポーツ顧問。
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