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配送のときは、車両が校内に入る。授業時間中ではあっても、子どもとの接触事故がないよう、ドライバーには細心の注意を払うよう、きびしく指導している。
また、言葉づかいや服装、態度への注意も怠らない。
金本社長は社長就任以来、二つの責任を自分に課してきた。
その二つとは、社員とその家族の生活を守ること。そして、祖父と父が努力して築きあげてきた会社を、さらに盛り立ててゆくことだ。
そのため近年は、新規顧客の開拓にも積極的な姿勢を見せている。
これまでは、特定の取引先の専属というスタイルを踏襲してきた。
だが、ビジネス環境の好転が見込めない現状では、新規顧客の開拓により、利益率の向上をはかるしかない、との結論に達したからだ。“攻撃こそ最大の防御なり”が、まさにそれである。
「理想と現実はつねにかけ離れていることは承知していますが、それでも、守りの姿勢を固めるより、今後は激しく攻めていきたい」と、その姿勢は正々堂々、あくまで前向きだ。
ビジネスを離れた地域貢献の分野でも、金本社長は積極的に動いている。市内2か所に「大道塾」という道場を開き、代表となって小・中学生に柔道を教えている。
道場の子どもたちや、わが子の通う中学校のクラブ活動用に、遠征用にと、私財で小型バス・ローザを購入するほどの熱の入れようだ。
つい先ごろまでは、市の青年会議所の一員として、地元の環境改善や活性化にも取り組んできた。
「ボランティア活動とビジネスは、私のなかではまったく別物。地域貢献は、会社の利益などを考えたら、できません」と、明快な答えが返ってきた。
小学生のころから町の道場に通いはじめ、中学、高校、そして大学と、学生時代は柔道一直線できた金本社長。その胸の内には、柔道は神聖なもの、「人」を創るもの、との思いがあるようだ。
地元・川口を拠点に、かねます運輸は、祖父から父、そして、金本社長に受け継がれている。
「地元あってのわれわれです。これからも地元を第一に考え、与えられた仕事は確実にこなしていきたい」と話す金本社長である。
その社長に導かれて、かねます運輸はこれからも、力強くビジネスの王道を歩み続けるに違いない。
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