「姿勢を正しなさい!」と昔の人は厳しかった。背中に定規を当てられて「まっすぐに」などと叱られたものですね。最近は叱る怖い人がいなくなってタガが外れたのか、緊張感のない姿勢の人が多いよう。たとえば公園のベンチに座って目の前を通り行く人を眺めていても、美しい姿勢だな、歩き方がきれいだなと思える人は10人にふたりもいるかいないかといったところです。やる気、元気は姿勢に現われるといいます。逆にいえば、毎日、自分の姿勢を意識するようになるだけで、前向きな気持ちにもなれるし、元気にもなる、若さを保つことができるのです。
「今さらもう手遅れだ」などとあきらめないでください。正しい理想の姿をイメージして毎日少しずつ続けるだけで、「○○さん、最近、若々しくなった、元気ですね」と、周りから声をかけてもらえるようになるはずです。
すべての基本は正しい姿勢にあります。それでは正しい理想の姿勢とは…恥骨結合と上前腸骨棘上(ASIS)のトライアングル、そして、そこからつなげて、ろっ骨10番(ろっ骨の一番下)で作るホームベースがまっすぐ垂直になっている状態。両腕の力を抜きあごはひき両腕を真っすぐにし、手のひら中指が太ももの中心にある状態です。壁に背中をくっつけて、腰と壁の間に手のひらひとつ分が入る状態が理想の美しい姿勢です。
慣れるまで最初のうちは壁に背中をあてて始めれば、体が反ったり、前のめりになるのを防げます。
この運動は見た目以上に腹筋と背筋を使うので、おなかのシェイプアップにもなり、また、うしろ姿が美しくみえるようになります。肩こりの軽減や予防にもなる一石三鳥のポーズ。
朝起きたときにこのポーズをすれば心地よい目覚めになりますし、就寝前に実践すれば心地よい眠りに誘います。