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三菱自動車、大型トラックに関する新たな自主点検措置の実施について

2002年2月6日


三菱自動車は、現在実施しております無償点検/有償交換を無償点検と3ヶ月の期間限定での無償交換を行なうという新たな自主点検措置を実施することと致しましたので、 本日(2月6日)発表いたします。1月22日より自主点検を実施しておりますが、今般これまでのハブ点検結果から道路交通の安全を一層確実なものとするためには、 点検をより加速して迅速な措置が必要であると判断し、今回の新たな自主点検措置を実施するものです。

三菱自動車は、去る1月10日に神奈川県で発生いたしました当社製大型トラクタの前輪脱落事故を真摯に受け止め、タイヤ脱落事故を未然に防止するため、 1月22日から当社製の一部の大型トラクタ、大型ダンプ、大型観光バス、その他大型車を対象に、前輪ハブの無償点検と摩耗ハブについての有償交換を実施しておりました。

今回の措置は、当社の従来の措置(無償点検/有償交換)を変更し、摩耗の大きいハブについては3ヶ月の期間限定の無償交換措置を実施することにより、 対象車の整備点検を促進できると判断し、国土交通省に通知の上で、1月22日に遡り4月21日までの3ヶ月間実施することと致しました。

今回の措置は、メーカーの責任として、ユーザーの方々に点検整備の重要性をご理解願い、点検入庫を促進するためのものです。三菱自動車は、 同措置が確実に実施できるよう販売会社への点検要員の応援派遣を決定するなどの販売会社サイドでの整備体制の強化を支援するとともに、 ハブの増産ラインを設置し交換部品の供給体制を強化いたしました。

自動車の使用が適切で、適切な点検整備が実施されておればハブの異常な摩耗・破損は防げるものです。しかしながら、 当社は今回の問題について販売会社を通じてユーザーの方々への点検整備の重要性に関する注意喚起が不足していたのではないかというご指摘を真摯に受け止めております。 今回の措置はこのご指摘を踏まえたものであり、ユーザーの方々に適切な点検整備の重要性を再認識していただき、 販売会社など整備施設への入庫と点検整備頂くことを目的としています。

なお、横浜での事故について三菱自動車は真摯に受け止めております。事故原因については現在神奈川県警で調査中であり、当社としてご説明できるものはありません。

新たな自主点検措置の概要

  1. 発表・実施日:

    2002年2月6日(水)

  2. 措置の内容:

    1. 無償点検/有償交換を無償点検/無償交換とする(但し1月22日に遡り実施し、1月22日から4月21日までの3ヶ月の期間限定)。
    2. 販売会社の点検体制強化(三菱自動車から販売会社への人員派遣)
    3. 交換部品の供給円滑化のための専用ラインの増設(ハブの増産対応の実施)

  3. ユーザーへの周知:

    適正な点検要領を織り込んだダイレクトメールを販売会社から周知。

  4. 対象車種及び台数:

      対象台数 生産期間
    大型トラクタ 19,264台 1986年11月〜1997年2月
    大型ダンプ 31,295台 1986年10月〜1996年4月
    大型バス 8,706台 1987年11月〜1996年12月
    上記以外の大型車 64,686台 1986年10月〜1997年12月
    合計 123,951台  

  5. 対策措置:

    左右の前輪ハブを点検し、ハブの摩耗が規定以上(摩耗量が0.8mm)の場合は、新品ハブに無償で交換する。

  6. ハブ摩耗量(0.8mm)の基準設定の理由:

    0.8mmは、ハブ摩耗量と残存寿命との関係から導き出したもので、万全を期すため適切と判断した基準で、十分な残存寿命を確保したものです。 使用が適切であれば100万〜200万Kmの十分な残存寿命の確保を見込んでおります。

以上



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