閉じる

三菱ふそう

「スーパーグレート」新短期排出ガス規制適合車を発売

国内大型トラックで初めて新短期排出ガス規制
および超低PM排出ディーゼル車認定制度に適合

2003年8月26日

三菱ふそうトラック・バス株式会社(東京都港区)は、国内大型トラックで初めて新短期排出ガス規制、および超低PM排出ディーゼル車認定制度*1に適合した「スーパーグレート」を8月26日(火)から全国の三菱ふそう販売会社より発売します。

*1:PM値が新短期排出ガス規制値の75%減

各種法規に適合する「スーパーグレート」超低PM車
●新短期排出ガス規制(平成16年排出ガス規制)適合;国内大型トラック初
●超低PM排出ディーゼル車認定制度適合;国内大型トラック初
●八都県市・LEV-6指定低公害車
●自動車NOx・PM法適合

POWER & ECOLOGY
三菱ふそうの先進テクノロジーを結集した「新環境エンジン」と新開発「連続再生式DPF*2」を組み合わせることにより、ハイパワー、低騒音の優れたポテンシャルはそのままに、PM排出量を新短期排出ガス規制値に対して75%以上低減し、低燃費で高い信頼性を持つ大型トラックで最高のクリーンディーゼル車が完成しました。
*2:Diesel Particulate Filter


三菱ふそう大型トラック「スーパーグレート」(撮影用特別仕様車)
超低PM排出ディーゼル車認定制度適合車

1. 商品概要
(1)法規制適合
  1. 新短期排出ガス規制(平成16年排出ガス規制)適合
    「新環境エンジン」と新開発「連続再生式DPF」により、来年秋に施行予定の新短期排出ガス規制(GVW12t超)にいち早く適合しました。
  2. 超低PM排出ディーゼル車認定制度適合
    超低PM排出ディーゼル認定制度とは、新短期排出ガス規制に適合したうえでさらに厳しいPM低減を達成した車両を国が認定するものです。ふそうスーパーグレートは国内大型トラックで初めてその認定を受けました。
  3. その他の法規制適合 上記2つの規制と認定制度に適合した他、以下の各指定・法規にも適合しています。
    • 八都県市・LEV-6指定低公害車
    • 自動車NOx・PM法適合
    • 速度抑制装置装着義務付け適合
    • 平成13年騒音規制適合
    • 中期安全ブレーキ規制適合車

    八都県市指定低公害車指定制度


    LEV-6指定低公害車指定制度
(2)環境性能を追求した先進テクノロジー

  1. 新環境エンジン
    三菱ふそう独自のMIQCS燃焼、高圧コモンレール式噴射システムの採用に加え、新たにクールドEGRなど高度な電子制御技術を導入し、大幅なPM低減を実現するとともに、ブローバイガス吸気還元システム(PCV)、故障診断装置(OBD)を採用した「新環境エンジン」を開発しました。
    • MIQCS燃焼(Mitsubishi Innovative Quiescent Combustion System)
      大口径の燃焼室に高圧で燃料を噴射することにより、効率よく空気と燃料を混合・燃焼させる独自の燃焼システムです。従来の燃焼室内の空気流動に頼る燃焼システムに対し、燃焼が改善され、低NOx、低PM(粒子状物質)、低燃費を実現しました。
    • 高圧コモンレール式噴射システム
      あらゆる運転条件において最適な燃料噴射特性が得られる高圧のコモンレール式噴射システムを採用し、MIQCS燃焼と合わせPM排出量を大幅に低減しました。
    • クールドEGR(Exhaust Gas Recirculation)
      水冷式クーラーを追加するとともにEGRバルブのコントロールを高精度化した新開発のEGR(排出ガス再循環)システムにより、冷却した最適量の排出ガスをエンジンへ再循環させ、燃焼温度を下げることでNOxの低減を図りました。
    • ブローバイガス吸気還元システム(PCV: Positive Crankcase Ventilation)
      環境への配慮をはかり、ブローバイガスを吸気ダクトに戻す吸気還元システム(PCV)を採用してブローバイガスの大気解放を防ぎました。
    • 故障診断装置(OBD: On Board Diagnostics)
      EGRシステムの作動状況や電気系の断線などによる排出ガス低減システムの異常をチェックして、トラブル発生時にはウォーニングランプが点灯して警告します。
  2. 新開発連続再生式DPF(Diesel Particulate Filter)
    新開発のDPFは、低硫黄軽油の使用を前提とした大容量の強力酸化触媒とフィルターで構成され、効率的にPMを分解、捕集、連続再生します。
    このシステムは、新環境エンジンによりPMを徹底的に低減し、更に強力酸化触媒でPMの大部分を分解浄化することで、フィルターにかかる負担を小さく抑えることができます。即ち、フィルターへの堆積量自体が少なく、排気温度の低い走行条件でもフィルターが詰まることがないため、燃費を悪化させる強制燃焼が不要です。
    また、フィルターの粗さを最適化することにより、エンジンから排出されるアッシュ(燃焼生成物)の堆積を防いだため、定期的にフィルターを清掃するなどのメンテナンスも不要にしました。

新開発連続再生式DPF イメージイラスト
2.販売目標台数
 スーパーグレート超低PM車 1,000台/年
3.東京地区メーカー希望小売価格(除く消費税)
超低PM車 車型エンジンGVW主な仕様価格(千円)
トラック
(カーゴ)
PJ-FU54JUZ2X6M70 257kW(350PS)25tリヤエアサス14,750
PJ-FS55JVZ3X6M70 279kW(380PS)25t総輪エアサス16,015
PJ-FT50JVX1X6M70 235kW(320PS)20t 11,985



閉じる