閉じる

三菱ふそう

2003年度中間決算及び年度決算見通しを発表

・2003年度上期の売上高は好調な国内販売に支えられて前年同期比26%の伸び
・下期も引き続き上期の好調を維持し、2003年度の営業利益は300億円の見通し

2003年11月11日

三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下「三菱ふそう」)は本日11月11日、2003年度中間決算及び2003年度の決算見通しを発表しました。

2003年度上期は、売上高は4,321億円(前年同期比26%増、3,425億円)、営業利益は135億円(前年同期20億円)。売上高、営業利益ともに、国内需要拡大による販売台数の増加と業務の効率化により当初見通しを上回りました。特に、営業利益は上期だけで年度目標を達成しました。

ヴィルフリート・ポート社長・CEOは、「見通しを大幅に上回る数字を発表することが出来てうれしい。国内の排ガス規制対応による代替需要と、コスト効率改善によって予想以上の利益を出すことが出来た。」と述べました。

販売台数は、上期は全世界で93,000台(前年同期比22%増)、国内は排ガス規制対応需要により45,000台(同50%増)、海外は48,000台で昨年の46,000台を上回りました。ビジネスパートナーである三菱グループ各社と国内外で協力し、特にアジア、中東、アフリカ地域でマーケットシェアを伸ばしました。

売上高予測を上方修正、引き続き増益の見通し

2003年度の販売台数は、国内の好調な販売環境に支えられ、165,000台を上回ると見ています(2002年度: 155,000台)。ポート社長は、「需要の拡大によって得られた利益は、将来の環境や安全に関連する技術の研究・開発に再投資したい。」と述べました。

また、堀最高財務責任者・CFOは、2003年度下期の財務見通しについて、「下期も引き続き上期の勢いを持続してスタートすることが出来た。販売、利益両面で下期も上期の好調を維持し、年度売上高8,500億円(前年同期比17%増、7,243億円)、年度営業利益は300億円(前年同期86億円)を上回ると確信している。」と述べました。

なお、2003年度の国内需要は、今年6月時点では261,000台を予測していましたが、今回270,000 台を上回るものと見ています (2002年度: 211,000台)。

 
“New FUSO”へ順調な第一歩

三菱ふそうは今年1月に三菱自動車から分社・独立しました。6月にはロードマップ戦略を発表し、順調な進捗をみせています。この戦略は、コスト構造を見直し、海外販売を拡大し、世界最大の商用車メーカーであるダイムラークライスラー社との協業メリットを最大限に生かすべく策定されたものです。

年初にダイムラークライスラー社とスタートさせた戦略的協業は、最初の成果をもたらします。三菱ふそうは大型トラック用グローバルエンジンの開発に参加しています。また、三菱ふそう、ダイムラークライスラー両社は、ふそうトラックにメルセデスベンツの中型エンジンを採用することを決定しました。この他にも、コンポーネントの共通化や共同購買プロセスなどのプロジェクトがあります。海外販売台数の拡大では、主要マーケットでキャンターをダイムラークライスラー社の既存の販売網を活用して販売する予定です。

三菱ふそうの宇佐美会長は「年初の新会社スタート以降、これらのプロジェクトは短期間に良い進捗を遂げている。特にコスト構造を改善し、グローバルなアプローチを採用することで資材費を2005年度までに20%削減する計画も順調に進んでいる。」と述べました。

三菱ふそうは国内の主要な生産・販売拠点を対象にした大規模な投資活動も行っています。その主要な目的は、生産プロセスの近代化と新技術への投資によって、日本及びアジアのマーケットリーダーとしての基盤を確固たるものにすることです。三菱ふそうは2003年度から2005年度までの間に、人、プロセス、商品、設備に、過去3年間と比較して50%増の総額2,000億円の投資をします。



閉じる