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三菱ふそう

国内販売体制の改革を発表

〜 常にお客様のそばに 〜
2007年4月13日

三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下:MFTBC)は、8月1日からスタートする国内販売体制の骨子を発表しました。

2005年11月、MFTBCはブルストラー新体制のもとで中期経営方針を発表、徹底したお客様志向によって“お客様にとってNo.1企業” “最も信頼される企業”になることを目標に掲げ、国内では事業基盤の再構築、海外ではダイムラー・クライスラートラックグループへの統合に着手しました。

国内では、開発・生産・販売各分野で事業の統合を急ピッチで進め、06年2月に部品生産子会社の株式売却、3月に国内販売会社連結対象26社のMFTBCへの統合、4月には開発関連子会社のMFTBCへの統合を終え、体制整備の第一歩を踏み出しました。

国内販売については、06年3月の連結対象販社の“法的”統合後を第2段階と位置付け、“機能的”統合に着手しました。販売・マーケティング・サービス各々の分野にわたって集中的にお客様のニーズに応えられる体制やプロセスの検討を重ね、8月1日から新販売体制をスタートさせることになりました。

長野国内販売本部長は今回の改革について「三菱ふそうは、市場環境の変化、ビジネス環境の変化に対応しながら、“お客様にとってNo.1企業”になることを実現しなければなりません。今回の改革によってお客様と直に接触する機会を増やし、お客様のニーズにより一層迅速かつ適切に対応していけるものと考えます」と話しました。


1.新組織のコンセプト

8月1日からスタートする新組織のコンセプトは次の4つです。

(1) 広域で活動するお客様への対応を強化
現在、全国にある26の地域販売部門を11に集約します。都道府県を越えて活動されるお客様に合わせて体制を見直し、サービスを充実させることを狙いとします。尚、拠点の統廃合は行わず、現状通りとします。また、独立系の10販売会社の体制は現状通りで、MFTBCとの関係も維持されます。
(2) お客様のニーズに迅速に対応できる体制を整備
MFTBC本社と地域販売部門の役割を明確にして一体化します。MFTBC本社は、お客様のニーズに対応したマーケティング活動及び全国販売方針の策定を担います。一方、地域販売部門は支店営業の支援及び地域販売方針の策定を担います。これによってお客様のニーズ(例えば事業規模によって異なるニーズ)に対応したきめ細かいサービスを徹底的に浸透させることが可能になります。
(3) 更なる品質の向上
品質保証本部から地域販売部門に人員を配置することで、“現場”からの品質情報のフィードバックのスピードアップを図り、更なる品質の強化につなげます。また、「新販社管理システム」を導入することで、“現場”の品質情報を早期に共有し、品質のコミュニケーション向上につなげていきます。
(4) 地域販売部門の管理業務の効率化
地域販売部門は販売・アフターサービスの向上に集中するため、管理業務及びそのレポートラインをMFTBC本社管理部門に集約し、適正な人員配置と効率的な運営を行います。

2.アフターサービスの強化

“便利で、安心、安全”なアフターサービスの提供を目指し、8月1日の新組織スタートに前後して、次の施策をスタートさせます。

(1) “便利”なサービス体制の提供
@ 土曜営業の完全実施
お客様のニーズが非常に高い土曜営業の“年内全拠点実施”を目指します。
  A 日曜・夜間営業の強化
 近年、業種、地域によって日曜・夜間営業のニーズが高まっていることから、主要地域に限定した営業を実施します。具体的には、今後2年以内に、日曜営業は都市部、夜間営業は主要幹線道路沿いを対象に順次展開します。 現在は、日曜・夜間営業ともに緊急時やお客様の要望時以外は実施していません。

(2) “安心”なサービス体制の提供
「お客様からの入電後、1時間以内にお客様のもとに到着する」ことによって、お客様に“安心”なサービスを提供します。
@ 出動拠点数の増強
日曜・夜間の緊急出動拠点数を現在の200から順次拡大し、230まで拡大します。
  A 修理サービスカーの増強
路上故障に幅広く対応できる修理サービスカー(愛称:“ムービングピット”)を主要94箇所に配備中ですが、これを3年以内に60台追加配備します。ムービングピットには、エアコンプレッサー、発電機(兼溶接機)、エンジンオイル 交換機等を搭載し、故障車両のトラブルに幅広く対応しています。サービスカーの配備は2004年から開始、そのニーズは年々高まっています。

(3) “安全”なサービス技術の提供
確実で正確な整備作業によって、お客様に“安全”を提供します。MFTBCでは、サービススタッフの整備技術のレベルアップを図るために、独自の「サービス技能資格制度」を導入しています。この資格制度は整備技術では1級から5級まで5段階に分けて評価、認定するものです。

現在、高難度の故障診断技術を有し工場長補佐の能力を有する「整備1級資格者」が約70名、また特殊装置や複雑な補助機械の整備が十分できる能力を有する「整備2級資格者」が約360名いますが、これを4年以内にそれぞれ約120名、 2級資格者は約700名に引き上げます。


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