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三菱ふそう

ダイムラーAG
トラック・バスに搭載する先進技術を披露

2007年11月14日

[ドイツ/シュツットガルト発(日本時間11月12日 18時)]ダイムラーAGはシュツットガルト本社で、「将来の輸送のあり方を形成する」(Shaping Future Transportation) と題するプレスイベントを開催し、今後トラック、バスに搭載する先進技術を披露しました。

ダイムラーAGでは現在、商用車分野においても燃費向上と排出ガスの大幅低減に精力的に取り組んでいます。中でも使用環境に応じてディーゼルガソリン消費量を大幅に低減可能なハイブリッド技術が今後は主役になると考え、その開発に力を入れています。

すでに、メルセデス・ベンツ、三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下:MFTBC)、フレートライナー各社は一部車種のハイブリッド仕様を市販し、この分野におけるトップランナーの地位にあります。ダイムラー・トラック部門およびバス部門は今後、このハイブリッド技術をさらに進化させ、搭載車種を拡大すると共に、グローバルレベルでの展開を目指します。

ダイムラー・トラック部門の責任者アンドレアス・レンシュラー氏は、「市場における世界的リーダーとして、お客様にさらに経済的で環境に優しい輸送方法を提供していきます。また『将来の輸送のあり方を形成する』取り組みは、ダイムラー・トラックの環境に優しい商用車はもはや単に試作品ではなく、日常業務での使用を目的として生産される車両であることを実証しています。」と述べました。

ダイムラー・トラック部門の一翼を担うMFTBCは2005年にトラック部門における「ハイブリッド技術の開発拠点」となり、グループ各社のハイブリッド技術を取りまとめる役割を担っています。日本国内では2006年にパラレル式の小型ハイブリッドトラック「キャンター エコ ハイブリッド」、2007年にはシリーズ式の大型路線バス「エアロスター エコ ハイブリッド」を発表、発売しています。



 MFTBCに関するトピックス

1.キャンター エコ ハイブリット 海外で実証試験スタート

MFTBCは年内に英国(ロンドン)で、2006年7月に日本で発売した「キャンター エコ ハイブリッド」の実証試験を開始します。今回の実証試験は、ハイブリッドトラックの海外展開を視野に入れた初の試みであり、英国企業2社にそれぞれ5台導入し、合計10台で3年間行います。当該車両は、日本と同様のパワートレーン構造を採用しており、エンジンは欧州排出ガス規制に適合しています。


2.MFTBC製ハイブリッドシステム メルセデス・ベンツ「アテーゴ(7.5トン車)」に搭載

メルセデス・ベンツの中型トラック「アテーゴ(車両総重量7.5トン)」に、「キャンター エコ ハイブリッド」用のハイブリッドシステムを搭載し、近々実証試験を開始します。MFTBC製のハイブリッドシステムが他のトラック・グループ企業に搭載されるのは今回が初めてで、システムの共有化を図ることでグループのシナジーを生み出すことができます。 さらに「アテーゴ」のエンジンはMFTBC製の小型トラック用の4気筒ディーゼルエンジン、トランスミッションは同じくMFTBC製のINOMAT-U(イノマット)機械式オートマチックトランスミッションを採用しています。



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