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三菱ふそうトラック・バス株式会社

プレス リリース

ゼロエミッション「キャンター E-CELL」
ポルトガルで実用供試を開始

2014年7月11日
8台の「キャンター E-CELL」を一年間実用供試
排出ガスゼロで騒音なし
パワフルでトルクのある電動モーター
100km以上走行可能なバッテリー耐用容量
キャンター組立工場であるポルトガル、トラマガル工場にとって記念の年に
三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEOアルバート・キルヒマン以下:MFTBC)は、ポルトガルで排出ガスゼロの電気トラック「キャンター E-CELL」のお客様実用供試を開始した事を発表しました。
MFTBCはダイムラー・トラック部門のハイブリッド技術開発の中心拠点であり、今回新たなゼロエミッションの電動トラック「キャンター E-CELL」の開発を担当しました。この車両は、初の電動小型トラックとして開発し、排出ガスゼロで、静粛性に優れています。
この欧州向けの「キャンター E-CELL」はポルトガルのトラマガル工場で生産し、8台の車両がお客様による実用供試に提供されました。
MFTBC代表取締役社長・CEOのアルバート・キルヒマンは、
「”キャンター E-CELL”の実用供試開始は、当社が代替駆動方式の分野でのリーダーシップを裏付けています。日本のダイムラー・トラックの先進技術開発チームとポルトガルの仲間が偉大なマイルストーンを確立し、世界中へダイムラー・トラックの最新の技術革新をもたらしました。」と述べました。
排出ガスゼロで静かな走行
ゼロエミッションの「キャンター E-CELL」は、今後予想される、運行面で制限がある使用環境に対する一つの答えです。例えば、環境に配慮が必要な都市中心部や、歩行者天国などCO2削減が必要な地域で活躍します。
この車両を使用することは、特に地球にやさしい輸送形態であることを、お客様や一般の人々に対して、アピールすることができます。
ゼロエミッション「キャンター E-CELL」
ゼロエミッション「キャンター E-CELL」
「キャンターE-CELL」8台を1年間実用供試
「キャンターE-CELL」の実際の使用環境下での実用供試は1年間を予定しています。
8台の「キャンター E-CELL」は、ホイールベース3,400mm、幅広シングルキャブ、コンフォート仕様がベースとなっており、4.3mの平ボデーまたは、4.4mのバンボデーを架装しています。
これらの電気小型トラックの性能を様々な条件下でテストします。
リスボン市では造園工事とゴミ収集車に、ポルト市では公共施設間の荷物輸送に、アブランテス市でも同様に造園工事に利用されます。
トランスポルタ社では、近隣地区各戸への宅配サービスに使用し、燃料配給のレン社は、リスボン市の南にある、シネス町の港湾エリア内輸送に使用します。
また、ポルトガル郵便公社CTTでは、リスボン市内の集配センター間の輸送を支援する予定です。
パワフルでトルクのある電動モーター
2010年のIAA初出展したプロトタイプモデルと比較して、さらに性能を進化させました。
最新型キャンターのシャシーをベースとし、GVWは6tとなり、3.0tの積載量を実現しました。電動モーターは、最高出力110kw(150馬力)、最大トルク650Nmの能力を持ち、駆動軸に伝達します。
モーター駆動の特長として、始動後すぐに最大出力、最大トルクを得ることにより、最高のパフォーマンスを引き出すことができます。「キャンター E-CELL」の最高速度は、同積載量クラスの車両同様、90km/hに制限されます。
100km以上の走行可能なバッテリー容量
フレームの両側に4個のバッテリーバックが配置され、2個毎にケースに収められています。これらは、リチウム-イオンバッテリーで、容量は48.4kwとなります。(公称値)
「キャンター E-CELL」は、100km以上の走行が可能で、これは、実際の近距離配送トラックの一日の走行距離を上回ります。バッテリーの充電は、230Vの電圧で7時間、急速充電システムを利用すると、1時間に短縮可能です。
この小型トラックは、イグニッションキーを回せば始動します。オートマティックトランスミッションにより、ドライバーはD-N-R-Pのいずれかのレンジを選ぶだけです。プラクティカルクロール機能により、DまたはRレンジでは、AT車のクリープ現象のように動き、運転手はブレーキ操作のみで簡単に速度調整ができます。
トラマガルのキャンター組立工場にとって記念の年に
8台の「キャンター E-CELL」のポルトガルのお客様への納入は、今年50周年を迎え、トラック生産を担ってきたトラマガル工場にとって、最も象徴的な出来事となりました。
この工場は、ポルトガルの首都リスボンから、北東へ150kmの位置にあり、欧州でのキャンター主要生産拠点となります。昨年は、4,000台のキャンターを生産しており、このロケーションは、ダイムラー・トラックのグローバルな生産ネットワークにとって必要不可欠な拠点です。
2011年より、ダイムラー・トラックは、トラマガル工場へ2,700万ユーロを投資しました。また、ポルトガル政府は、電気トラックプロジェクトを支援しています。なお、この「キャンター E-CELL」は、試作車用の特別な生産ラインで組立てています。
2012年には、小型ハイブリッドトラック「キャンター エコ ハイブリッド」の量産を同工場で開始しました。「キャンター エコ ハイブリッド」は、ハイテクが環境を保護し、実際にお客様に利益をもたらし、ディーゼル車両と比較し、燃料消費を抑え、車両への投資は数年以内に回収できます。
クラス初の量産ハイブリッドトラックとして、実験的な車両というよりは、むしろ、デイリーワークを難なくこなす、タフな量産モデルです。ユーロY排出基準に適合する土壌として、既に大幅な燃費向上を実現するとともに、CO2削減も実現しています。これは車軸比と変速比の最適化により実現しました。
「キャンター エコ ハイブリッド」は、ISS、スタート時の電動走行、このクラスでは唯一のデュアルクラッチトランスミッション「DUONIC」など、タフで優れたテクノロジーがあふれています。
選択可能な駆動システム: ユーロYディーゼル、エコハイブリッド、E-CELL
三菱ふそうのキャンターは、小型トラックとして唯一、3種類のドライブシステムを選択できます。
まずは、ユーロYとユーロXb+排出基準に適合した、経済的なディーゼルエンジンを搭載した「キャンター」、ハイブリッド駆動システムを搭載した「キャンター エコ ハイブリッド」、そして、実証実験中の電動駆動システムの「キャンター E-CELL」という幅広いラインナップを揃えています。
MFTBCについて
三菱ふそうトラック・バス株式会社 (MFTBC) は、川崎市に本社を置く、アジアにおけるトップクラスの商用車メーカーです。2013年には、大型・中型・小型トラック・バスを全世界で合計172,400台販売しました。MFTBCの株式は、89.29%をダイムラーAGが所有し、10.71%を三菱グループ会社が所有しています。MFTBCはダイムラーAGのダイムラー・トラック部門の一員です。

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