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Daimler AG

台湾の合弁会社「ダイムラー・トラック・アジア台湾」のオフィス開設で、FUSOブランドをさらに強化

2017年4月10日
「ダイムラー・トラック・アジア台湾」はオフィス開設で事業を本格稼働
三菱ふそうと順益貿易股份有限公司の合弁会社である同社は台湾の顧客ニーズに応えた製品ラインアップを拡充
同社設立により、FUSOブランドのプレゼンスをさらに高め、長期的なコミットメントを示します
台湾での社会貢献プログラムを多数実施します
三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)は輸入・卸売事業を手掛ける合弁会社「ダイムラー・トラック・アジア台湾(以下 DTAT)」のオフィスを台湾・台北市に開設、同事業の本格稼働を開始しました。同社はMFTBCが、台湾の商用車販売大手・順益貿易股份有限公司(Shung Ye Trading Co., Ltd. 以下 SYC社)と2016年8月に設立した合弁会社です。同社の株式保有比率はMFTBCが51%、SYCが49%で、小・中・大型トラックおよび小・中型バスを輸入・卸売販売します。同社は輸入、組み立て、卸売り、小売り事業を一元管理し、FUSOブランドの台湾市場でのプレゼンスをさらに高めます。
セールス・カスタマーサービス本部長兼副社長であるミヒャエル・カンパーは、台北で開催したオープニングイベントで、「ダイムラー商用車のアジア部門の成功のカギを握るのは市場での高いプレゼンスです。私たちは『重要市場でお客様に近い存在になる』というミッションを掲げています。台湾は同組織にとり、世界で最も重要な市場のひとつです。ダイムラー・トラック・アジア台湾を通して直接関与することでプレゼンスを一層強化し、カスタマーサービスをさらに高い水準に引き上げることができると信じています」と述べました。
カスタマーサービスを重要視
DTAT設立は、台湾のお客様により近づき、市場へのコミットメントを強化することにつながります。上質なカスタマーサービスを継続的に提供するとともに、全国159カ所にある同市場で最も広範囲のサービス網を通じて、お客様の車両に最高水準のアップタイム(稼働時間)を提供します。
DTATはまた、最高のカスタマー・エクスペリエンスを提供するため、台湾での製品ラインアップを拡充、市場のニーズに見合った製品を投入します。以下は2017年に導入を予定している製品やサービスです。
独立懸架のフロントサスペンション装備した総重量3.49トンの小型トラック「キャンター」を導入。機械式自動トランスミッション車とマニュアルトランスミッション車の両バージョンを揃えます。快適な操作性に加え、経済効率と高い積載量を同時に実現します。
台湾のお客様のニーズに応え、台北市が導入予定している許容総重量に関する新規制に準拠した6.5トンの小型トラック「キャンター」を導入。
安全性と操作性はトラックに重要な要素です。DTATは開設記念特典として、4月末までに新規でご購入いただいたお客様を対象に、小型トラックにフロントカメラとリアカメラ、中・大型トラックおよびバスに4台のカメラを搭載、360度のドライビング・ビューを提供します。
FUSOは技術革新のパイオニアとして最先端の車両を提供しています。台湾市場でも、電気小型トラック「eCanter」導入の可能性について調査を開始します。
「DTAT設立により、FUSOブランドは台湾での新たな1ページを開くことになります。お客様のさまざまな輸送ニーズに応えることが、私たちにとって最も重要な責務です。新会社の事業が本格稼働した今、私たちは台湾のお客様のニーズに応えたFUSO製品を順次投入します。また、台湾のお客様にご満足いただける革新的なサービスも導入します」(SYCおよびDTAT社会長 林純姬)
「台湾はFUSOにとり世界で最も重要な市場のひとつです。DTAT設立で台湾市場でのFUSOビジネスを一層強化し、さらに優位なポジションを確保します」(DTAT社CEO ジョー・ウォン)
台湾での社会貢献
DTATは先端製品ラインアップ提供で台湾市場にコミットメントを示すだけでなく、今後は社会貢献プログラムを通じて、同国の人材育成にも貢献します。
DTATはFUSOディーラーによる高速道路での車両の無料検査プログラムを支援します。これによりディーラーは車両データの収集・分析ができます。同時にドライバーに車両の正しいメンテナンス方法を学んでもらうことで、安全性の向上を図ります。
台湾での人材育成を目的として、キャリアプログラム推進に関する説明会を全国で実施します。
台風や地震などの自然災害発生時にFUSO車両を提供し、救援活動を支援します。
台湾市場でのFUSOブランドの強力なプレゼンス
台湾では1958年以来、SYCを通じてFUSO製品を販売しています。台湾はFUSOブランドにとり3番目に大きい市場です。台湾の商用車市場でFUSOはトップシェアを維持しており、2016年には34%のシェアを獲得しました。FUSOブランドは1934年に小型バス「B46」で台湾市場に初参入しました。その後、1973年に大型トラック、1983年には主力製品である小型トラック「キャンター」の現地組み立てを開始しました。2013年には台湾初のハイブリッドトラックとして、小型トラック「キャンター エコ ハイブリッド」を発売しました。MFTBCとSYCの長期にわたる密接な関係により、2017年、DTATを本格稼働し、台湾におけるFUSOの長い歴史に新たな1ページを加えます。
ダイムラー・トラック・アジア(DTA)の概要
ダイムラー・トラック・アジア (DTA)は80年以上の歴史を誇る三菱ふそうトラック・バス株式会社と、インド市場で躍進的な成長を続ける新会社ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社が共同で事業を行う組織です。DTAは製品開発、生産、輸出、調達、研究活動を共同で行い、お客様にとって価値ある製品とサービスを提供する戦略的なビジネスモデルを推進しています。
順益貿易股份有限公司(Shung Ye Trading Co., 以下 SYC)の概要
SYCは長年にわたり台湾で三菱ふそうの商用車を輸入・卸売販売している輸入代理店です。SYCが統括するShung Yeグループは、輸出入業から始まり、現在は台湾でFUSOの商用車、メルセデス・ベンツの大型トラック、三菱自動車の乗用車・SUV車、三菱重工のガソリン・ディーゼルエンジンおよび発電機、JXエネルギー製潤滑油、STAMFORD/AVK製オルタネーター、John Deere製ディーゼルエンジンなど、世界有数のブランドの製品を取り扱っています。同グループは主に自動車販売と関連サービスの提供、系列会社を通じた関連事業を展開しています。台湾有数の商用車ディーラーである同グループは、直販店の設立・拡大に継続して取り組むとともに、お客様に高品質で迅速なサービスを提供しています。同グループの従業員数は3000人(2015年)、直販店・直営サービス店は80拠点以上を数えます(2015年)。2015年の売上高は約8億米ドルでした。

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