三菱自動車では、低燃費・ハイパワー・高効率で好評のふそう大型トラック「スーパーグレート」に高効率路線輸送の決定版として、直列6気筒インタークーラーターボエンジンを搭載したショートキャブ車を追加設定し、2月26日から全国のふそう系販売会社より発売する。
ふそう大型トラック「スーパーグレート」は、三菱ふそうのフラッグシップトラックとして'96年6月にフルモデルチェンジして登場以来、経済性・安全性・快適性の面でお客様と時代の要望を積極的に先取りして改良を重ねてきた。
今回は新たに幹線輸送用として優れた低燃費性能と高速長距離輸送に相応しい動力性能を両立させた直列6気筒インタークーラーターボ「6M70系」エンジンを搭載し、国内最大の荷台長と荷室容積を実現したほか、総輪エアサス車、リヤエアサス車、INOMAT車(*1)など三菱ふそう独自の先進コンポーネントの展開を拡大してショートキャブ車のバリエーションを充実させ、多様化するお客様の高効率輸送のニーズに応えた。
*1: |
Intelligent & Innovative
Mechanical Automatic Transmission,
ファジィ制御機械式オートマチックトランスミッション |
ショートキャブ車バリエーション追加の狙い
- クラス最高の低燃費とハイパワーの両立による更なる高効率輸送(経済性)の追求
- 総輪エアサス車、リヤエアサス車、INOMAT車などバリエーションの拡大
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三菱ふそう大型トラック「スーパーグレートショートキャブ車」 KL-FU50JTZ(3SV) 撮影用特別仕様車
【商品特徴】
1.国内最大の荷台長と荷室容積の実現
ショートキャブの特長
ショートキャブ車では、キャブ全長を350mm短縮し、車両全長12m規制のもとで最大荷台内法長さ10m超を実現した。
2.低燃費とハイパワーの両立による更なる高効率輸送(経済性)の追求
(1)「6M70系」直6インタークーラーターボエンジンの投入 ショートキャブ車に、従来のV8無過給8DC11に加えて、4弁OHC構造の直6インタークーラーターボ6M70系(13リッター:クラス最大排気量)を追加設定した。6M70系エンジンは、MIQCS(ミックス)燃焼、コモンレールシステム、EGRシステム、VGターボなどの先進技術を採用。搭載するエンジンシリーズは235kW[320PS]、257kW[350PS]、及び279kW[380PS:クラス最高]の3シリーズとし、平成11年排出ガス規制に適合すると共に、低燃費とハイパワーの両立を実現した。
(2)三菱独自のMIQCS(ミックス)*2
燃焼方式の採用 6M70系は、燃焼室の形状変更、燃料噴射圧の高圧化、多噴孔ノズル等で燃焼を最適化した三菱独自のMIQCS燃焼方式を採用、NOx低減による排出ガスのクリーン化と燃費向上を実現している。
3.ショートキャブ車のバリエーション拡大
エンジンバリエーションは従来の「8DC11」に「6M70系」の3シリーズを加えて合計4タイプとした他、FU(オールラウンドタイプ)、FS(ローボデータイプ)、FT(ハイウェイタイプ)の各タイプに、低燃費とイージードライブで好評のファジィ制御機械式オートマチックトランスミッションを搭載した「INOMAT(イノマット)車」を設定した。またFUとFSには振動低減による輸送品質の向上を狙って昨年三菱ふそうが国内大型トラックで初めて量産化した「総輪エアサスペンション車」を追加設定した。
4.専用キャブデザインの採用
直6ターボエンジン搭載のショートキャブ車では専用キャブデザインを採用。トールデザインとした専用キャブは、従来好評のふそうスーパーグレートのデザインアイデンティティーを一層強調した力強い走りを象徴する迫力のフロントマスクとした。
【販売目標台数】
1000台/年
【東京地区メーカー希望小売価格(消費税含まず)】
(単位:千円)
代 表 型 式 |
仕 様 |
価 格 |
スーパーグレート GVW20t車 KL-FT50JVX2S |
257kW(350PS)、キャブ付シャシ エアコン、ABS、SRSエアバック付 |
10,415 |
スーパーグレート GVW25t車 KL-FU50JTZ3SV |
279kW(380PS)、キャブ付シャシ、INOMAT車 エアコン、ABS、SRSエアバック付 |
13,250 |
スーパーグレート GVW25t車 KL-FS55JUZ3S |
279kW(380PS)、キャブ付シャシ、総輪エアサス車 エアコン、ABS、SRSエアバック付 |
14,015 |
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