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品質諮問委員会最終報告

藤島品質諮問委員長、「企業風土・体質の改善、品質改善の対策は 着実な実施を確認。今後も品質重視、商品力強化、社員の士気向上等の 更なる改善を行い、ブランドの回復に努めること」を提言。

2001年8月30日


三菱自動車では、8月29日(水)の16時から17時まで、当社本社にて第12回『品質諮問委員会』を開催しました。藤島委員長は、「本日(29日)を含め過去12回の委員会で、三菱自動車が立案・実施した全ての対策を審議し、企業風土と体質の改善、品質改善の対策は着実に実施されていることを確認したが、今後も更なる改善に努力し、品質重視、商品力強化、社員の士気向上等を行い、ブランドイメージの回復に努めること。」という最終コメント発表し、品質諮問委員会を解散しました。また、8月29日の本委員会で、三菱自動車の園部孝社長は、「遵法精神の下に、引き続き品質向上、商品力強化並びに社内外コミュニケーション改善への真摯な取組みを行なう。」ことを強調しました。

本委員会は、'00年9月22日に第1回の品質諮問委員会を開催、以後一ヶ月に一回のペースで開催し、合計12回の審議を行ってきました。

当社は'00年8月10日付で当社社長を委員長とする「品質問題対策委員会」を設置し、開発・生産・販売・サービスの全プロセスにおける品質レベル向上に向けて、4つの分科会<A.設計・生産品質分科会、B.販売・サービス分科会、C.品質体制分科会、D.品質意識改革分科会>を通じ、乗用車及びトラック・バスについて各々お客様の視点にたった全社的な改善を検討していますが、『品質諮問委員会』は、社外の有識者に委員を委嘱し、当社の品質問題対応について審議し、各委員からの意見・提言を踏まえ、具体的な品質問題対策を取りまとめる方法で進めてきました。

当初本委員会は乗用車とトラック・バスに分けて、具体的な品質対策を審議し、その後、'01年5月の第9回委員会では、岡崎委員が当社の岡崎地区工場、圓川(えんかわ)委員が京都地区工場を視察し、生産現場サイドでの対策実施状況の評価を行いました。第10回の委員会以降は乗用車とトラック・バス合同で開催し、12回の委員会で具体的な品質対策全項目の実施状況の確認を完了し、当初の予定通り1年間の活動をもって解散しました。

 

1.品質諮問委員会の目的

  1. 品質問題改善対策項目の評価・勧告

  2. 品質問題改善対策の実施状況の監査

  3. 品質管理体制運営の監査

 

2.品質諮問委員会メンバー

藤島 昭 (ふじしま あきら) (元最高裁判所判事、ふじ合同法律事務所 弁護士)
岡崎 宏司 (おかざき こうじ) (自動車評論家)
圓川 隆夫 (えんかわ たかお) (東京工業大学教授)
ウルリッヒ・ヴァルキャー 氏 (ダイムラー・クライスラー社からの派遣役員)
ペール・ノードシャ 氏 (ボルボトラック品質管理本部長、2001年4月に辞任)
南條 宏 (なんじょう ひろし) (三菱重工(株)常務取締役・当社監査役)
露野 孝彦 (つゆの たかひこ) (当社監査役)

 

3.品質諮問委員会 藤島委員長コメント(要旨)

「三菱自動車の品質対策については、現地視察も行い、本日までの委員会で全ての対策を審議しました。

  • 企業風土、体質の改善は着実に実行されています。今後は更に社内や販売会社の最前線まで根付かせていただきたい。

  • クォリティチェックゲートの導入や人員増強により、品質改善対策は着実に実行されています。顧客の視点からみても成果が確認できるまで更なる改善に努力されたい。

  • 品質重視と共に商品力強化、社内コミュニケーション改善、販売第一線を含む社員の士気向上等の課題に、引き続き努力を傾注されたい。

  • 情報に対して積極的な対応を行い、ブランド力回復に努力されたい。

三菱自動車にとって、この1年は試練の年であったが、品質対策を見直し、経営体制の一新も行い、新しいスタートを切ったので、力強く立ち直り、業界や日本経済を牽引していける企業に育つことを期待します。」

 

4.三菱自動車 園部孝社長コメント(要旨)

「委員長及び各諮問委員には、それぞれの立場から当社への有意義な意見を提言頂いた事に深謝いたします。今後は、遵法精神の下に、引き続き品質向上、商品力強化並びに社内外コミュニケーション改善への真摯な取組みを行ってまいります。 そしてターンアラウンドの早期達成により業績回復を図ると共に情報の積極的な発信により、三菱自動車ブランドの早期のイメージ回復を実現する所存です。社長として、ユーザー、株主、グループ社員の期待に応えられる企業になるためのリーダーシップを発揮してまいりますので、諮問委員の方々には今後ともご支援をお願いいたします。」

 

以上

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