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大型車のハブ自主点検措置の進捗と追加自主点検措置について

2002年7月26日


三菱自動車は、本年1月22日から当社製の一部大型車の自主点検措置を行い、ハブ無償点検及び摩耗ハブ無償交換を実施し、道路交通の安全確保に努めてまいりました。その結果7月23日現在91.7%が点検を終了いたしました。なお、4月26日のハブ自主点検措置の結果発表以降、ハブ未点検車によるタイヤの脱落事故が1件発生いたしております。当社としては未点検のユーザーに速やかに点検を完了し、摩耗大ハブを交換頂くよう引き続きお願いしていく所存です。

今回の自主点検措置にて摩耗大であった車両のうち2,413台のハブ交換作業が未了であったということが6月末に判明いたしました。理由の如何を問わず、ハブの摩耗大車両を無くすことが道路交通安全を確保するうえで最も重要であるのにもかかわらず、ハブ交換が遅れたことは誠に残念です。すでに2,080台については交換が完了しておりますが、速度を速め今月中に交換を完了する予定です。

三菱自動車は、本年4月22日に埼玉県で発生したハブ交換基準値未満でのハブの破損によるタイヤ脱落事故に関しては、過積載が主要因の特異事例と考えておりましたが、その後継続して、過去のタイヤ脱落事故、自主点検実施済み車両データの再チェック、及び点検済み車両のサンプリング調査を実施してまいりました。

その結果、ハブ交換基準値未満でのハブの破損によるタイヤ脱落事故が1件、ハブの亀裂が4件発見されました。その要因は、(1) 上記事例の6件のうち5件はアルミホイール装着車で、ホイールの摩耗量が大きい、(2) 市場で使用されているアルミホイールの摩耗量は大きなバラツキがあり、とくにアルミホイールが過大に摩耗した場合はハブ寿命の低下に大きな影響を及ぼす、(3) ハブ寿命を確保するためには、過大摩耗アルミホイールの使用を避け、ハブの摩耗量に加えホイールの摩耗量の和(ハブ〜アルミホイール隙間量)を基準値とした管理が必要である、ということが判明いたしました。

三菱自動車が現在実施中の自主点検はハブの摩耗量を管理することで道路交通の安全は十分確保できるものと考えておりました。しかしながら、今回の調査でアルミホイール装着車において、ホイールの摩耗および稼働状況等の要因によりハブの亀裂から破損につながる可能性があるため、新たな点検基準(ハブ〜アルミホイール隙間量)に基づく追加点検措置を7月26日(金)より実施することとし、本日(7月26日)発表いたします。

三菱自動車はこれまでの点検および調査結果から、車両の使用が適切で、適切な点検整備が実施されておればハブの異常な摩耗と破損は防げると考えております。当社は、道路交通の安全を一層確実なものとするためメーカーとして今後も販売会社、整備業者、ユーザー等との協力のもと一層努力する所存です。

 

[ご参考資料]

1. 追加自主点検措置の概要

2. ハブ摩耗基準内での不具合調査結果

3. 1月22日開始の自主点検措置の進捗状況

4. ハブ破損の商連書および不具合一覧表


以 上


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