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三菱ふそう

「三菱ふそうトラック・バス株式会社」がスタート

2003年1月6日

三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下「三菱ふそう」)は、本日1月6日より三菱自動車の100%子会社として発足しました。また、今年3月にはダイムラークライスラー社(以下「DC社」)及び三菱グループ各社が三菱自動車から三菱ふそうの株式を買い取ることで出資します。

1932年(昭和7年)に三菱造船(現三菱重工業)神戸造船所でB46型ガソリンバスを製造、この大型路線バスに「ふそう」と命名しました。ふそう(扶桑)とは"古くから中国では東方の日出ずる所(日本)にある神木"を意味しますが、以来70年にわたって「ふそう」ブランドは三菱のトラック・バスに冠される車名として親しまれてきました。本日発足の新会社名にこの三菱のトラック・バスを象徴する伝統ある名前「ふそう」を冠しました。

2003年3月には三菱自動車が持つ「三菱ふそう」の株式をDC社及び三菱グループ各社が各々約890億円、約310億円で買い取ることで出資します。買取り後の「三菱ふそう」の株主構成はDC社が43%、三菱自動車が42%、三菱グループが15%になり、新会社の財務基盤の強化にとって大きなプラスとなります。

社長(CEO)にはDC社からヴィルフリート・ポート氏、会長には三菱自動車から宇佐美隆氏が就任、この他取締役としてDC社から2名、三菱自動車から3名、合計で7名の取締役で構成されます。

これまで三菱自動車のトラック・バス事業は、日本国内はもとよりアジア地域においても確固たる地位築いてきましたが、グローバル規模での事業再編やメーカー間の提携が加速する環境において、他の商用車メーカーと同様にコスト低減や競争力強化への取り組みが最重要課題となっています。

そこで「三菱ふそう」は、世界ナンバーワンのトラックメーカーであるDC社から直接出資を得ることにより国内並びに海外での事業基盤を強化し、更にDC社との協業を加速することにより、スケールメリットの享受、同社のノウハウや技術の導入が可能となります。

「三菱ふそう」はDC社とのシナジー効果は、
(1) 品質・コスト・商品力の向上による国内外における優位なマーケットポジションの確立
(2) グローバル購買の拡大による資材費の大幅低減
(3) 環境技術を含めた先進技術投資と、車体・コンポーネントの共同開発及び共有化による開発費の大幅な削減
(4) パワートレイン共有化によるコスト削減
(5) グローバル規模における販売ネットワークの相互補完
等が見込まれます。

「三菱ふそう」はトラック・バス専業メーカーとして、70年に及ぶ信頼と実績と、時代の変革への果敢なチャレンジングスピリットにより、国内はもとより海外でも存在感のあるグローバル企業を目指します。



○「三菱ふそう」の企業概要(2002年度末計画)

・企業名称 三菱ふそうトラック・バス株式会社
・企業規模 連結売上高 約 7,000億円
連結総資産 約 6,800億円
設立時の株主資本 約 2,000億円
設立時の有利子負債 約 2,100億円
在籍人員 約17,000人 (連結ベース)
・株主構成予定 ダイムラークライスラー 43%
三菱自動車 42%
三菱グループ 15%
(三菱商事、三菱重工、東京三菱銀行及び他三菱グループ会社)
・取締役 宇佐美 隆 取締役会長(代表取締役)  企業倫理担当役員(CBEO)
ヴィルフリート・ポート 取締役社長(代表取締役) 最高経営責任者(CEO)
堀 道夫 取締役副社長 最高財務責任者(CFO)
ヨールグ・ツールン 取締役副社長
長野 正之 取締役副社長
エクハート・コーデス 取締役
横澤 陽一 取締役


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