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2004年3月24日

三菱ふそう

大型トラック・バスフロントハブリコール届出について


三菱ふそうトラック・バス株式会社は、本日国土交通省に大型フロントハブのリコールの届出を行いました。
対象は96年型とそれ以前の全ての大型車で、届出台数は約22万台、実登録台数は約11.2万台となります。

今回のリコールの原因はフロントハブの強度が不足しているため、旋回頻度の高い走行を繰り返した場合などに、ハブフランジ部の付け根付近に亀裂が発生することがあり、これに整備状況、積載条件などの要因が重なると、この亀裂の発生が早まる可能性があります。

この原因を究明するプロセスにおいて、技術的データや設計・実験の前提となる条件をダイムラークライスラーとの間で比較検討した結果、当社のハブは設計上強度に充分な余裕が無いと判断せざるを得ないと考えてリコールを決断しました。

今回のリコールは対策部品の検証と供給に時間を要する為、先ず全ての措置を暫定対策として実施し、対策部品の準備が出来た時点で恒久対策の措置をとります。

主要な経営課題の中でも品質管理は最重要であります。今回のハブの品質問題の教訓を生かし、必要な改善施策を出来るだけ早急に実施していく所存であります。
その為に外部の有識者を加えた独立した諮問機関を設置致します。

また、今回のような事態に至った経緯についても徹底した調査を行い、その結果に基づき適宜厳正な処分を行う考えであります。

当社は、今回のリコール届出に至る経緯を重く受け止め、市場における不具合発生に際しては、道路交通の安全確保を第一に考え、適切な措置を迅速に講ずるよう今後も努力して参ります。

尚、ヴィルフリート・ポート社長は去る02年1月の横浜市瀬谷区で起きた当社製大型トラクタのタイヤ脱輪事故で亡くなられた方のご遺族を出来る限り早い時期に直接訪問し、故人への哀悼の意を表し、ご遺族への謝罪を行う予定であります。

以上

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