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2004年4月15日

三菱ふそう

大型トラック・バス リヤハブリコール届出について


三菱ふそうトラック・バス株式会社は、本日国土交通省に大型トラック・バスのリヤハブのリコールの届出を行いました。
届出対象台数(生産台数)は、大型トラックは1989年8月〜1992年6月生産の約19.9千台、バスは1990年5月〜1992年11月生産の約1.8千台、合計約21.7千台です。

今回のリコールは、リヤハブのフランジ付け根の肉厚が薄く強度が不足している為、旋回頻度の高い走行を繰り返した場合などに亀裂が発生するものがあります。また、フランジ付け根付近の加工不良などの要因が重なると応力が集中し、この亀裂の発生が早まる可能性があります。このため、そのままの状態で使用を続けると亀裂が進行し、最悪の場合、当該部分が破断して走行不能になるおそれがあります。尚、リヤハブの場合、フロントハブと構造が異なる為、ハブが破断してもタイヤが車両から外れた事例はありません。

当社は販売会社への応援派遣等により販売会社サイドでの交換体制の強化を支援すると共に、ハブの増産体制を敷いて交換部品の供給体制を強化しますが、全数供給完了時期が10月になることと、現行型の検証に時間を要することから、暫定措置としてリヤハブの亀裂の有無を点検し、(1)亀裂のある場合は現行型と交換する、(2)亀裂の無い場合はその旨をお客様に説明して使用上の注意喚起をする、こととします。

当社では去る3月24日に大型トラック・バスのフロントハブのリコールの届出を行いましたが、その際ハブに関する同種の不具合情報の洗い出しを行いました。結果、大型トラック・バスのリヤハブに関して、2002年以降に不具合情報が増えていることが判明しました。
1991年までに21件の不具合が発生していましたが、当時は稼動条件が明確な車両については過積載で運行されていたことが確認されたためリコールとの結論に至りませんでした。
しかし、2002年には再び16件発生し、その原因が前述の通りハブの肉厚が薄く強度が不足しているために、長年の稼動によって蓄積疲労を起こしたものであると判断、今後同種の不具合を未然に防ぐため、本日リコールの届出を行なうこととしました。

今回のリコール届出については、初回不具合発生から10数年が経過しており、対応に遅れがあったことを反省しております。今後は市場における不具合発生に際しては適切な措置を迅速に講じて、道路交通安全をより一層確実なものとするために引き続き真摯に取り組む所存です。

尚、海外市場については各国の法規及び各国の状況に照らして適宜対応する予定です。

以上

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