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三菱ふそう

第38回東京モーターショー 出展内容

2004年10月14日

三菱ふそうトラック・バス株式会社は、11月2日(火)から7日(日)までの6日間、幕張メッセで開催される第38回東京モーターショーに、展示車3台を出品するとともに、環境調和をはじめ安全性、効率性、社会性など商用車に求められる先進技術をご紹介します。

現在、三菱ふそうは、品質問題に関して過去の問題点を洗い出し、その対策に全力で取り組んでおりますが、今回のモーターショーでは、車両展示を参考出品車3台にとどめ、ブース内に品質問題に係るコーナーを設け、当社の品質問題への取り組み、企業文化改革への取り組みについてパネル等でご説明します。

車両展示コーナーでは、新しい輸送スタイルを提案するコンセプトカー「FUSO CONCEPT」、平成17年(新長期)排出ガス規制対応の大型トラック「スーパーグレート ハイルーフダンプ」、環境にやさしい低公害と低燃費性能を追求したハイブリッド電気自動車の小型トラック「キャンター HEV」の3台を出品します。

技術展示コーナーでは、現在開発中の平成17年(新長期)排出ガス規制対応「4M42Tエンジン(キャンター搭載予定)」と「6M70Tエンジン(スーパーグレート搭載予定)」、完全2ペダル式フルオートを実現した小型トラック用「INOMAT-II」、歩行者事故を未然に防ぐことを目的とした「歩行者認識システム」等を出品します。


FUSO CONCEPT<参考出品>


1.出品一覧
(1) 車両展示コーナー
[コンセプトカー] FUSO CONCEPT<参考出品>
[大型トラック]  スーパーグレート ハイルーフダンプ<参考出品>
[小型トラック]  キャンター HEV<参考出品>

(2) 技術展示スペース

[環境]

平成17年(新長期)排出ガス規制対応「4M42Tエンジン」<開発中>
平成17年(新長期)排出ガス規制対応「6M70Tエンジン」<開発中>
リサイクル・環境対応技術
[安全] 歩行者認識システム<開発中>
ロールオーバー抑制制御技術<開発中>
[効率・快適] 小型トラック用 INOMAT-II
(電子制御機械式オートマチックトランスミッション)
車両データ通信システム(次世代FTSS)<開発中>

(3) 試乗コーナー
[小型トラック] キャンター 2台

2.出品車の概要
(1) コンセプトカー「FUSO CONCEPT」<参考出品>
●  開発コンセプトは“輸送スタイルの革新”です。FUSOブランドのアイデンティティをカタチにした独創のスタイルに、次世代の安全性、快適性、環境調和、経済性等の先進技術を備えています。

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エクステリアの主な装備は、次の通りです。
1)  万一の衝突ダメージを軽減するクラッシャブル構造を想定した「フロントセーフティバンパー」
2)  タイヤの重量軽減と転がり抵抗軽減により低燃費を実現した「スーパーシングルタイヤ」
3)  安全性と信頼性を向上するISO規格「10スタッドホイール」
4)  放熱性やコントロール性に優れ高速時の制動性能が高い「総輪ディスクブレーキ」と制動時のタイヤロックを抑える「ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)」

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「FUSO CONCEPT」は次世代の予防安全性を追求します。夜間のコーナーリング走行時に威力を発揮する「配光制御ヘッドランプ」、歩行者との事故を予防する「歩行者認識システム」、サイドミラー及びアンダーミラーの代わりに後方を確認する「リヤビューカメラ」等を装備します。

(2) 大型トラック「スーパーグレート ハイルーフダンプ」<参考出品>
●  平成17年(新長期)排出ガス規制対応の次世代クリーンディーゼルエンジン
(「6M70Tエンジン」)を搭載した低床軽量ダンプです。

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快適かつ省燃費な運転を実現するINOMAT(電子制御機械式オートマチックトランスミッション)を搭載し、すぐれた機動性と経済性を両立します。

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低床軽量ダンプは標準仕様に比べ架装重量を130kg軽量化するとともに、床面地上高を約60mm低くして、積載性や荷役作業性を高めています。

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出品車の内外装は豪華快適装備を満載したハイルーフカスタム仕様です。

(3) 小型トラック「キャンター HEV」<参考出品>
●  先進の低排出ガス性能と低燃費走行を実現する、HEV(ハイブリッド電気自動車) の小型トラックです。

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平成17年(新長期)排出ガス規制に対応した新開発のクリーンディーゼルエンジン(「4M42Tエンジン」)と高性能モーターを組み合せたパラレル式のハイブリッドシステムと、フルオートINOMAT-IIを組み合わせ、低燃費でクリーンな走りにイージードライブ性能をプラスしています。


3.技術展示の概要
(1) 新長期排出ガス規制対応「4M42Tエンジン」(キャンター搭載予定)<開発中>
●  平成17年(新長期)排出ガス規制をクリアする直列4気筒ディーゼルターボエンジンです。

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噴射ノズルの手前に高圧の燃料タンクを備えた「コモンレール式燃料噴射システム」、排出ガス再循環システム(EGR)に水冷式クーラーを追加するとともに電子制御EGRバルブを採用した。「高精度クールドEGR」、セラミックフィルターの「連続再生式DPF」により、PMとNOxを大幅に低減します。

(2) 新長期排出ガス規制対応「6M70Tエンジン(スーパーグレート搭載予定)」
<開発中>
●  平成17年(新長期)排出ガス規制をクリアする直列6気筒ディーゼルターボエンジンです。「コモンレール式燃料噴射システム」、「高精度クールドEGR」、「ユリアSCRシステム(NOx触媒)」を採用しています。

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エンジン側で完全燃焼させることでPMの発生を抑え、代わりに増加するNOxは還元剤としてユリア水(尿素水)を噴射・添加し、SCR(触媒)で分解・浄化します。

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平成16年(新短期)排出ガス規制対応の大型エンジンでは、燃焼温度を下げてNOx発生を抑え、PMをDPFで処理する方式を採用しましたが、信頼性や経済性など商用車に適したシステムを目指し、ユリアSCRシステム(NOx触媒)の開発にも取り組んでいます。

(3) 小型トラック用INOMAT-II
(電子制御機械式オートマチックトランスミッション)
●  先進の低排出ガス性能と低燃費走行を実現する、HEV(ハイブリッド電気自動車) の小型トラックです。

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平成17年(新長期)排出ガス規制に対応した新開発のクリーンディーゼルエンジン(「4M42Tエンジン」)と高性能モーターを組み合せたパラレル式のハイブリッドシステムと、フルオートINOMAT-IIを組み合わせ、低燃費でクリーンな走りにイージードライブ性能をプラスしています。

(4) 歩行者認識システム<開発中>
●  歩行者事故を未然に防ぐことを目的とした予防安全システムです。ステレオカメラで歩行者や障害物を認識、その動きを監視しながら自車速度等の車両情報と比較して危険度を判定します。対象物との距離が近づくと音でドライバーに知らせます。

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将来的には、緊急ブレーキを作動させる等、車両制御に発展させることも検討しています。

(5) ロールオーバー抑制制御技術<開発中>
●  予防安全性向上のため、危険な車両の挙動を統合的に制御するシステムです。

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センサー情報により、ドライバーの運転操作と車両挙動を検出、安全走行の限界を超えるとコンピューターが判断した場合にエンジン出力と制動力を制御し、ロールオーバー傾向を打ち消します。

(6) 車両データ通信システム(次世代FTSS)<開発中>
●  運行・輸送品質・車両管理システムとして好評いただいているFTSS(三菱ふそうトータルサポート管理システム)にコントロールエリアネットワーク(CAN)通信による車両データ通信システムを付加し、輸送業務をより広い視点からサポートできるシステムに進化させました。

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車両の各種ECUデータをCANバス経路で収集するため、接続ケーブルが不要な無線式(Bluetooth)の通信ゲートウェイを採用しています。そのため、パケット通信、パソコン、PDA等様々な機器との接続が可能です。


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