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三菱ふそう

「グローバル・ハイブリッド・センター」稼動開始

〜ダイムラー・トラック部門のハイブリッド開発センター誕生〜

2008年8月27日


三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下:MFTBC)は、本日、去る8月1日にダイムラー・トラック部門のハイブリッド開発拠点としてMFTBC内に設立した「グローバル・ハイブリッド・センター(以下:GHC)」を公開しました。

ダイムラー・トラック部門がGHCを設立した狙いは、これまでメルセデス・ベンツ、ダイムラー・トラック・ノースアメリカ(DTNA)、MFTBC各社に分散していたハイブリッド開発部門を一箇所に統合することで、情報の一元化・共有化を図り、開発効率を高め、トラック部門内の開発業務にシナジー効果を生み出すことにあります。

今回の組織統合により、ダイムラー・トラック部門のハイブリッド技術開発に関する方針、人員、情報はGHCに集約され、世界市場を視野に入れた新たな開発体制が整います。
GHCのトップにはMFTBC開発本部統括部長の秋川文雄(あきかわふみお)が就任、日米欧で50名の専任エンジニアが配属されます。そのうちMFTBCは専任エンジニアを倍増して35名体制とします。また、地域により法規制やニーズが異なることや、従来通りお客様と緊密な関係を維持していくため、MFTBC(川崎)に全メンバーを集結せずに、欧米各社にも一部エンジニアを配置します。

昨年11月、ダイムラー社は「未来輸送を形成する(Shaping Future Transportaion )」と題し、今後の商用車の開発方針を発表しました。ダイムラー社はグループ企業が協力して商用車の燃費向上と排出ガスの大幅低減に精力的に取り組み、世界の商用車業界をリードしていくことを宣言しました。具体的には、クリーンで燃費効率の高い“ハイブリッド”をディーゼルエンジン代替駆動技術の主役に位置付け、世界で市販中の車両、実証試験中あるいは試験前の車両等10数台を披露しました。こうしたダイムラー社の開発取り組みを一括指揮するのがGHCであり、ハイブリッド開発分野でトラック部門を横断する初の組織となります。

MFTBC開発本部長のアイケ・ブームは「MFTBCにとって、ダイムラー・トラック部門のGHCが同社内に設立されたことは大変意義深いことです。これは、10年以上のハイブリッド技術開発の歴史があること、大型路線バスや小型トラック“キャンター”のハイブリット車を量産・販売した実績があることがトラック部門の中で高く評価されたからです。

今後、商用車のハイブリット市場は拡大していくでしょう。それと共にこのハイブリッドセンターも世界中からエンジニアが集まり、より一層重要な役割を果たすことになると確信しています」と述べました。

MFTBCではハイブリッドトラックの海外進出を視野に入れて活動を展開しています。昨年11月、小型トラック「キャンター エコ ハイブリッド」の実証試験を英国(ロンドン)で開始することを発表しました。今年1月のDHLへの納車を皮切りに、この8月までに10台の納車が完了しました。今後3年にわたりお客様の用途に合わせて、車両性能の評価をするための大規模な公道試験を行います。また、欧州のモーターショーに「キャンター エコ ハイブリッド」を積極的に出展する方針で、今年4月の英国バーミンガムモーターショーに続き、来月9月にはドイツのハノーバー国際モーターショーに出展します。




私たち三菱ふそうトラック・バス株式会社は、「商品・人・サービス」など企業活動のすべてについて「お客様・社会全般・地球環境」のために何ができるのか、何をなすべきなのかを考えます。 私たちの企業活動を「All for you」という言葉に込め、すべての大切な社会や環境、そして、大切なお客さまのために役立てていけるよう追求しつづけます。


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