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三菱ふそう

「第62回IAA国際商用車ショー2008」に出展

2008年9月24日


三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下:MFTBC)は、9月25日(木)から10月2日(木)の8日間、ドイツ ハノーバーで開催される「第62回IAA国際商用車ショー2008」に、欧州での主力車種である小型トラック「キャンター」をはじめ、第40回東京モーターショーにコンセプトモデルとして話題を集めたハイブリッドダンプ「キャンター エコ ディ」等、合計13台を出展します。

MFTBCにとって今回のIAA国際商用車ショー出展の主な狙いは次の3点です。
第1点は、欧州地域で小型トラック「キャンター」をアピールし、更なる拡販を図ることです。欧州地域向けのキャンターはポルトガルのトラマガルで生産しています。昨年は欧州地域での販売が過去最高の10,200台を記録、今年は新たにハンガリー、ブルガリア等東欧7カ国で販売を開始し、30を超える国々に展開しています

第2点は、ダイムラー・トラック部門の主要メンバーであることをアピールすることです。自社ブースをメルセデス・ベンツブースのそばに構えると共に、ダイムラー・トラック部門ブースにも3台を出展します。このブースにはメルセデス・ベンツ、MFTBC、フレートライナーの商用車合計10台が並びます。第3点は、ダイムラー・トラック部門でハイブリッド開発のリーダーシップの役割を担っていることをアピールすることです。2006年に日本で発売開始以来、これまでに約350台を販売した「キャンター エコ ハイブリッド」、コンセプトモデルとして「キャンター エコ ディ」の2台を出展します。尚、「キャンター エコ ハイブリッド」は欧州投入を視野に入れて、今年から英国で大規模な公道試験を開始しました。


1.出展内容
(1) MFTBCブース
ブーステーマは「輸送効率」。ポルトガルで生産している小型トラック「キャンター」をベースに、現地で架装されたダンプ車、カーゴ車、車両運搬車等、合計10台を出展します。各車両に様々な物品を積載し、実際に使用されているシーンをブース内で再現しながら、キャンターの“積載性”“作業性”“操作性”の高さをアピールします。10台の内訳は下表の通りです。

モデル GVW 4M42(3リッター) 4M50(4.9リッター)
125PS 145PS 180PS
3C13D 3.5 Wキャブ平ボディ    
3C13 3.5 ダンプ平ボディ    
5S13 5.5 平ボディ作業車    
7C15 7.5   冷凍カーゴ/ダンプ作業車  
7C18 7.5     車両運搬/ダンプ作業車/カーゴ
エコ ハイブリッド - カーゴ    
エコ ディ - ダンプ    

昨年の東京モーターショーにコンセプトモデルとして話題を集めた「キャンター エコ ディ」を出展します。ハイブリッド技術を活用することで“静かでクリーンなダンプカー”という開発コンセプトを実現しています。2006年7月に発表以来、これまでに約350台を販売した「キャンター エコ ハイブリッド」をベースにしました。電気で駆動するため、工事現場での排出ガスや騒音の大幅な削減を実現。今後はリフト台やクレーン装置を装着した小型作業車への幅広い応用が期待されます。

(2) ダイムラー・トラック部門ブース
ブーステーマは「未来輸送を形成する(Shaping Future Transportation )」。 昨年11月、ダイムラー社は「未来輸送を形成する」をテーマに、広報行事を開催しました。その中で、トラック部門は“ハイブリッド”をディーゼルエンジン代替駆動技術の主役と位置付け、商用車の燃費向上と排出ガスの大幅低減に精力的に取り組み、世界の商用車業界をリードしていくことを宣言しました。そうしたトラック部門の方向性を示しているのがこのブースです。

前回は3台の展示だったのに対して、スペースを大幅に拡大して今回は10台を展示します。ブランド別内訳は、メルセデス・ベンツが4台、フレートライナーが3台、三菱ふそうが3台です。10台のうち4台はハイブリッド車が占めます。

MFTBCは「キャンター エコ ハイブリッド」を出展します。昨年11月、英国(ロンドン)で実証試験を開始することを発表。今年1月のDHLへの納車を皮切りに、8月までに10台の納車が完了しました。今後3年にわたりお客様の用途に合わせて、車両性能の評価をするための大規模な公道試験を行います。

メルセデス・ベンツからはバンタイプ「スプリンター プラグインハイブリッド」と大型トラック「アクソールハイブリッドスタディ」の2台。「スプリンタープラグインハイブリッド」は現在、試験段階にあり、「アクソールハイブリッドスタディ」はコンセプトモデルとして世界初披露となります。フレートライナーからは大型トラック「M2ハイブリッド」を出展。この車両は北米市場向けに開発中で、まもなく量産に入ります。

ハイブリッド車以外の6台は、3社のフラッグシップカーである大型トラックを出展します。フレートライナーの「カスカディア」と「コロナド」、メルセデス・ベンツの「アクソール」が2台、MFTBCの「スーパーグレート」が2台。これらの車両にはトラック部門で共同開発した大型エンジンが順次搭載されていきます。


2.IAA国際商用車ショーについて
IAAショーは世界最大のモーターショーのひとつです。奇数年に乗用車ショーをフランクフルトで、偶数年に商用車ショーをハノーバーで開催します。

今回は欧州を中心に約50カ国から1700以上の企業が出展します。前回は約1600社が出展して、来場者は26万人を超えました。来場者の多くが購入決定権者ということからエンターテイメント性よりもビジネスに直結したトレードショーの色合いが濃いことが特徴です。

出展車はトラック、バス、特装車、部品・用品をはじめ商用車に係わるもので、公道での試乗会やデモンストレーション、クラシックカーの展示など多彩なイベントも開催されます。欧州で今年10月から施行される排出ガス規制“EURO5”に対応する技術をはじめ、ハイブリッド車や燃料電池車といった最新の環境技術の出展に関心が集まります。



私たち三菱ふそうトラック・バス株式会社は、「商品・人・サービス」など企業活動のすべてについて「お客様・社会全般・地球環境」のために何ができるのか、何をなすべきなのかを考えます。私たちの企業活動を「All for you」という言葉に込め、すべての大切な社会や環境、そして、大切なお客さまのために役立てていけるよう追求しつづけます。


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