1999年5月26日
三菱自動車は、平成10年排出ガス規制及び中期安全ブレーキ規制に適合したふそう小型バス「ローザ」を、5月26日(水)から全国のふそう系販売会社及び一部ギャラン系販売会社から発売する。
今回の商品力向上の主な内容は、全車に電子制御高圧分配型噴射ポンプやEGRシステム等の先進技術を採用して平成10年排出ガス規制をクリアすると共に、ブレーキシステムの改良により中期安全ブレーキ規制をクリアした。
また、エンジンラインアップを(1)国内小型バスクラス最高180PSのDOHC・16バルブ「4M50T型インタークーラーターボエンジン」、(2)低燃費、低騒音、低振動で無過給クラストップ155PSの「4M51型無過給エンジン」、(3)従来の過流室式に代えて15PS出力アップの「4D33型直噴式エンジン」の3シリーズとし、よりクリーンで高性能な走りとドライバビリティの向上を実現した。また、大型複合曲面ミラー、タコメーターの標準装備、ABSとEZGO[イージーゴー]の安全システムの統合(メーカーオプション)、マニュアルトランスミッションコントロール系の改良、シート色柄の一新等により、安全性、運転操作性、快適性を大幅に向上した。
ふそう小型バス「ローザ」
KK−BE66DG(SRV) (撮影用特別仕様車)
1.商品特長
(1)法規制への適合
<平成10年排出ガス規制適合>
- 電子制御高圧分配型噴射ポンプやEGRシステムを全車に採用してNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)を低減し、世界で最も厳しい水準にある平成10年排出ガス規制に適合すると共に、高出力・低燃費を高次元で両立した。
- 電子制御高圧分配型噴射ポンプが、各種センサーから得られる検出信号を基にその時の走行状態に最適なエンジン制御を行う一方、EGRシステムによって燃焼済の排気ガスを吸入側へ混入し、燃焼温度を下げることでNOxの生成を低減させるなど、出力・燃費の向上と排気ガス中の有害物質の低減を両立、ドライバビリティの向上を実現した。
<中期安全ブレーキ規制適合>
- フロントディスクブレーキ改良等、制動力をより強化し、中期安全ブレーキ規制に適合した。
(2)商品力の向上
<出力・燃費性能向上>
- エンジンラインナップは、インタークーラーターボエンジンの4M50T型(180PS:国内小型バスクラス最高)、無過給エンジンの4M51型(155PS:国内小型バス無過給クラス最高)、4D33型(125PS)の3シリーズとし、従来エンジン車に対して出力で最大15PS、燃費で最大4%程度向上した。
<安全性の更なる向上>
- 複合曲面ミラーを全車に採用した。ミラーサイズの大型化に加え、鏡面下部の曲率を増大させることによって車両側面での下方(上方)視界が大幅に拡大、周囲の安全確認が一層し易くなった。
- 急制動時などに車輪のロックを起こりにくくするABSと、坂道で停止した際ブレーキペダルから足を離しても制動力を維持するEZGO(イージーゴー)のそれぞれの電子制御ユニットや油圧配管を統合システム化(全車にオプション)し、運転操作を容易化するとともに操縦安定性の向上を図った。
<操作性の向上>
- マニュアルトランスミッションには、トリプルコーンシンクロの採用(4M50T、4M51搭載車の2、3速)により、操作力を約30%軽減するなどシフトフィーリングを向上した。またT/Mケースはアルミダイキャスト化によって大幅重量軽減した。
<装備の充実>
- 一部車種でシート生地をニットからモケットに変更した他、路線車を除く全車でシート色柄を一新した。
- メータークラスター内のオドメーター、トリップメーターを機械式から電気式とし、乗用車感覚の液晶表示(LCD)に変更して視認性を向上した。
- 国内小型バスクラスで、ふそうローザにのみ採用されている運転席パワーウィンドウの採用を今回幼児車にも拡大展開した。
- タコメーターの採用を拡大、全車に標準装備した。
- エアバック付き車用のステアリングホイールのデザインを一新、ホーンボタンをセンタータッチ式として操作性を向上した。
- 客席灰皿を市場ニーズに応えて、幼児車、路線車を除く全車に標準装備した。
2.東京地区メーカー希望小売価格
代 表 車 種
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価 格
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スーパーロイヤル (ロング、19人乗り) |
[BE66DGSRV] |
8,280
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カスタムG (ロング、29人乗り) |
[BE66DGUG9] |
6,500
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CX (スーパーロング、34人乗り) |
[BE64EJMH] |
5,650
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CX (ショート、26人乗り) |
[BE63EEMH] |
4,235
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CX 4WD (ロング、29人乗り) |
[BG64EGMH] |
6,280
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