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愛犬は私たちの旅に欠かせない存在であり、犬のいない旅の暮らしなど、もはや想像もつきません。

人生のささやかな喜びのひとつは、新たな経験を誰かと共有すること。尻尾で掛け布団をトントンと叩き、濡れた鼻で顔に触れ、大きな瞳でじっと見つめてくる愛犬がいなければ、どこか物足りない朝を迎えることになってしまいます。犬がそこにいるだけで、最高の1日が始まるのです。相棒であるモフモフの友人のおかげで、私たちの冒険旅行は、より充実した体験になっています。

バンライフにおける親友 私たちはこれまでの旅で、3匹の愛犬に恵まれました。最初に迎え入れたのは、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのレミントン。次にジャック・ラッセル・テリアのシャルビーを迎え、2018年まで一緒に過ごしました。現在は、今年の冬に家族に加わったチワワとダックスフントのミックス犬(チウィーニー)であるルシアとキャビンを共有しています。

人間と同様に、犬も新しい土地では、これまでと違う匂いを感じ、新しい人に出会い、新しい友達もできます。これまで我が家に迎えた愛犬は、3匹とも私たちと同じように旅の中での出会いを楽しんでいます。広い野原や海岸、山を駆け抜け、私たちと一緒にカヤックに乗るなど、楽しみはつきません。旅するライフスタイルから得られる変化に富んだ経験を心から楽しんでいるのです。

ペット連れで考慮すべきこと ペット連れで旅をする際、まず考慮すべきことは、持ち運ぶ必要のある、さまざまなペット関連用品です。スペースの限られたキャンピングカー暮らしで、これはなかなか難しいことです。当然ながら一緒に旅行するなら、小型犬の方が楽ですよね。大型犬と比べて食べる量が少ないので、ペットフードの量も少なく、ベッドやおもちゃもコンパクトです。

もう1点考慮すべき非常に重要なことは、ペット保険の加入です。海外でも使える保険商品はたくさん販売されており、獣医と直接話ができるホットラインを備えた保険もあります。専門家に電話で相談できるのは、とても安心です。土曜日の夜10時に、最寄りの動物病院から100マイル(約260km)離れた場所で犬が病気になることは、経験上よくあることです。

家族が病気になった時と同様に、ペットの健康状態は旅の計画よりも優先度が高く、時には行き先を変更し、必要に応じて旅程の一部をキャンセルする必要も出てくることでしょう。場合によっては、ペットがその場所やアクティビティに興味を示さず、予定より早く移動することもあるかもしれません。また、ペットが病気になったら、すべてを投げ出して獣医に連れていかなければならないこともあるでしょう。ペットを飼うということは、それだけ大きな責任を伴いますが、それに見合う価値があると私たちは考えています。

また、ペットのためにキャンピングカーの改造が必要になることもあります。私たちの場合、愛車のふそうトラックの居間スペースに空調を設置しました。短時間であっても温度が上がり過ぎた車内にペットを置いておくと危険なため、温度と湿度が管理された安全なスペースを確保することは極めて重要です。

最後に、犬を連れて旅行する際に問題となるのが食事です。慣れない土地での不安を和らげるため、愛犬の消化器官に負担をかけないために、普段から食べ慣れたペットフードを持参することをおすすめします。

しかし、旅行中に常に同じ食事を用意するのは、簡単なことではありません。居住スペースが限られているため、1年分のペットフードを保管することはできませんし、新しい場所に移動するたびに食事を変えるわけにもいきません。世界中どこでも売っている高品質のブランドを事前に調べ、1度に数か月分のストックを確保するようにしましょう。ドライフードは冷蔵保存が不要で保管しやすく、移動中にえさを与える際にも車内を汚す心配はありません。ただ、ウェットタイプよりも置き場所を取ってしまうのが難点です。

家にいる時も旅先でも、家族の一員である愛犬との関係には譲歩が必要。それが上手くいく秘訣です。

 

自分に合ったパートナー選び 最適なキャンピングカー選びと同様に、共に旅する相棒を選ぶ際にも検討すべき基準が存在します。

犬の大きさだけでなく、犬種についても考慮する必要があります。それぞれ性格が異なるからです。目に入るものすべてを追いかけることなく、他のキャンパーから主人を守る行動を取らないなど、狭い空間での長期間の生活に適した犬種もあります。

ペットの年齢についても、よく考える必要があります。しつけ済みで世話に労力のかからない老犬がいいのか。それとも、できるだけ長い時間を一緒に過ごせる子犬がいいのか。

最後に、保護犬を迎えることも検討してみてください。私たちは保護施設から犬を迎え入れることにしました。そうすることで小さな命を救うことができるからです。保護施設には、あらゆる年齢の犬がいます。ほとんどが引っ越しや離婚など、飼い主の都合で保護された犬たちで、彼らは再び飼い主に愛されることを願っているのです。私たち夫婦は、かつて誰かに必要とされていたはずの犬を世話することで、大きな喜びと誇りを感じています。

犬と一緒に旅をすることは、私たちの冒険を有意義な時間にしてくれます。電気を自給自足するオフグリッド生活を送る中、犬がいつも傍にいてくれる。大自然の中で互いに気を配りながら生活していくうちに、犬との絆はどんどん深まっていきます。旅の前に、彼らに必要なものを予測し、しっかりと計画を立てることです。愛犬は私たちの旅に欠かせない存在であり、犬のいない旅の暮らしなど、もはや想像もつきません。

ベンとレベッカのツールボックス
1. 予備のペットフードを積み込むこと。ドライフードはウェットに比べて場所を取りますが、冷蔵の必要はありません。
2. 海外でも利用でき、獣医の専門家に相談できるペット保険に加入すること。
3. 移動中、特にでこぼこ道を走行する時はペットの安全を確保すること。
4. ペットを愛することは一生の仕事、覚悟を持って迎えること。
5. 口頭での指示を覚え、適切な行動できるまでは、移動中にノーリードにしない。(日本では法律でノーリードでの活動は制限されています。)
6. ペットが心地よく過ごせる車内環境を整える。夏は車内を涼しく保ち、冬は寒さ対策として犬用の寝袋を用意すること。
7. 犬に粗相は付き物。予備のシーツとタオルを準備すること。

ベン&レベッカについて:生涯旅人であるベンとレベッカのパズダーニック夫妻は、氷河の美しいアラスカを拠点に広大な北米大陸を巡りながら、10年以上に渡って旅する生活を楽しんできました。旅の過程で世界中にオンライン視聴者を獲得し、2018年に三菱ふそうFG140 4×4を購入して、世界を巡る冒険の旅へ出発。詳しくは、ふたりのYouTubeチャンネル「Outliers Overland」をご覧ください。