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ダイムラートラックは販売を大幅に伸ばし、2021年の目標を達成
FUSOは主要市場でトップシェアを維持

 

・筆頭株主ダイムラートラックは、2021年の財務目標を達成
・重要市場の回復により、ダイムラートラックグループ全体の売上高が大幅に増加
・FUSOはインドネシア(46.7%)、台湾(33.6%)、欧州(37.1%)*、ニュージーランド(19.7%)*など主要市場でトップシェアを達成

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:カール・デッペン、以下MFTBC)は、筆頭株主である親会社のダイムラートラック社(Daimler Truck Holding AG)にとって最も重要な商用車販売市場での景気回復を受け、2021年のグループの販売が大幅増加したことを発表します。

2021年度のトラック・バスの世界販売台数は455,400台と、前年度(378,300台)比で20%増加しました。また、FUSOブランドを含むトラック・アジア事業セグメント**の総販売台数は、前年比30.1%増を達成しました。このような好調な展開の中、FUSOは海外の主要市場でトップシェアを獲得することができました。

FUSOブランドの最大の海外市場であるインドネシアでは、市場全体の需要の回復により、販売台数は前年度比で43%増加しました。FUSOはこの流れを受け、現地の商用車市場でシェア46.7%と首位を維持しています。小型トラック部門の販売が一貫して好調であったことが、同実績を支えました。

また、他のアジア市場でもコロナ禍の厳しい経済環境にもかかわらず、販売は好調に推移しました。シンガポールでは商用車部門で20%のシェアを獲得、FUSOが市場をリードしてきた台湾では33.6%のシェアを獲得し、2020年の販売実績を上回りました。

欧州では10年ぶりに高水準の販売台数を記録し、小型トラック部門において2020年と同様にトップシェア(37.1%)を獲得しました。コロナウイルス感染拡大による各種規制が行われる中、ラストワンマイル配送に対する継続的な需要により、小型トラック「キャンター」の販売が好調に推移しました。デザインを刷新し、安全機能を向上した小型トラック「キャンター」の新型モデルの発売も更なる拡販につながりました。

ニュージーランドでは、需要が回復し、ディーラー網の拡大や新型車の投入が追い風となり、シェアは19.7%と首位を獲得しました。また、現地の全製品ラインアップに先進安全装備を導入するとともに、電気小型トラック「eCanter」の販売を開始しました。現地販売会社Fuso New Zealand Ltd.は2016年にMFTBCとの販売代理店契約を締結して以来、2021年は過去最大の販売実績となりました。

2021年の第4四半期の受注は堅調で、12月の受注台数は前年比54%増を達成しました。MFTBCは、この傾向が2022年の好調を後押しすると確信しています。またカーボンニュートラルへの取り組みや、グローバルでの累計走行距離が450万キロを達成した電気小型トラック「eCanter」の継続的な販売により、サステナビリティ変革の最前線に立ち続けます。今後も多くの海外市場に向けて、新型車両投入やeモビリティ分野での新たな展開を視野に入れ、世界を動かし続けるすべての人々を支える製品やサービスを提供していきます。

 

ダイムラートラックの詳細情報は以下のウェブサイトでも公開されています。

https://www.daimlertruck.com/investors/arc22

 

*欧州とニュージーランドの市場シェアは、以下の条件に基づき算出したものです:

欧州:10トン以下のトラックのみ

ニュージーランド:トラックと小型バスのみ

**トラック・アジアの事業セグメントの活動は、FUSOおよびバーラト・ベンツブランドのトラック・バスの開発・製造・販売を含みます。また、アジア地域でのメルセデス・ベンツブランドのトラック・バスの販売も含みます。

ニュージーランド市場向けFUSOトラックラインアップ

 

2021年に販売を開始した欧州向け小型トラック「キャンター」新型モデル

 

 

ダイムラートラック社について

Daimler Truck Holding AG(「ダイムラートラック」)は、世界最大の商用車メーカーの一つであり、世界40以上の主要拠点と、10万人以上の従業員を有しています。ダイムラートラック社の創業者は、125年前にそのトラックとバスによって、現代の輸送産業の基礎を作りました。今日まで変わらず、同社は「世界を動かす、すべての人のために」というひとつの目的のために活動を続けています。同社のお客様は、確実、時間通り、そして安全な人々の移動と商品の輸送を可能にし、そのための技術、製品、そしてサービスを提供します。これはカーボンニュートラルな運転への転換にも当てはまります。深い技術的知識とお客様のニーズを明確に把握することで、サステナブルな輸送を成功に導くことに尽力しています。事業活動は五つの報告セグメントによって構成されています。トラックノースアメリカ(TN)は「フレートライナー」と「ウエスタン・スター」、そしてスクールバスのブランドである「トーマス・ビルト・バス」のブランドを有しています。トラックアジア(TA)は「FUSO」「バーラト・ベンツ」のブランドを持ちます。メルセデス・ベンツ(MB)は同名のトラックブランドです。ダイムラーバス(DB)は「メルセデス・ベンツ」と「セトラ」というバスブランドを抱えています。新たな第5のセグメントはダイムラートラックファイナンシャルサービス(DTFS)です。トラックセグメントの製品ラインアップは長距離、配送、建設輸送向けの小型、中型、大型トラックと、主に地方自治体や専門機関で運用される特殊車両に及びます。バスセグメントの製品ラインアップは、路線、スクール、長距離(都市間)および観光の各バスと、バス用シャシーが含まれます。同社は新車・中古車の販売に加え、アフターサービスとコネクティビティサービスも提供しています。2020年には、約378,500台のトラックとバスを納車しました。

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社について

三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)は、ダイムラートラック社が89.29%、三菱グループ各社が10.71%の株式を保有し、川崎市に本社を置く商用車メーカーです。90年の長い歴史を持つFUSOブランドの、小型、中型、大型トラックやバス、産業用エンジンを含む製品を世界170以上の市場向けに開発・製造・販売しています。2017年、初の量産型電気小型トラック「eCanter」を市場に導入し、2019年には、日本の商用車市場のベンチマークとなる、SAEレベル2相当の高度運転支援技術を搭載した大型トラック「Super Great」を商用車メーカーとして初めて日本に導入しました。MFTBCは、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(DICV)とともにダイムラー・トラック・アジアの一員として、製品開発、部品調達、生産などの分野で協力し、お客様に最高の価値を提供しています。

 

Daimler Truck Asiaについて

ダイムラートラック社傘下のダイムラー・トラック・アジア(DTA)は、90年以上の歴史を持つ日本の商用車業界の象徴である三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)と、インド市場で新進気鋭の商用車メーカーであるダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(DICV)を共同で運営する組織体です。DTAは、製品開発、生産、輸出、調達、開発を組織として共同で行う戦略的なビジネスモデルを採用することで、革新的で最先端かつ価値の高い製品をお客様に提供しています。DTAは「人と地球に、より良い生活と環境を実現するモビリティ・ソリューションを提供します」をビジョンとし、全世界のダイムラートラックグループの目的である 「For all who keep the world moving/世界を動かす、すべての人のために 」を柱として活動しています。