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オーストラリアで新型「eCanter」を公開

 

  • 2023年第4四半期の受注開始を予定

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:カール・デッペン、以下MFTBC)は、2023年5月18日から21日までオーストラリア・ブリスベンで開催されたブリスベン・トラックショーにおいて、電気小型トラック「eCanter」新型モデルを同国で初めて公開しました。

「eCanter」は、2021年に従来モデルをオーストラリア市場に導入して以来、複数の大手物流企業に採用されてきました。新型モデルは電動アクスル(eAxle)を採用し、ドライブトレインをよりコンパクトに設計したことで、従来モデルから大きく進化しました。オーストラリアでの受注開始は2023年第4四半期の予定です。

オーストラリア市場向けには、総重量4.5㌧から8.55㌧までの14型式を展開します。ホイールベースの長さに応じてバッテリー数を1個から3個まで選択でき、それによって航続距離が選べること、また2種類のキャブサイズを取りそろえたことで、多様なビジネスニーズにお応えします。また、日本や欧州市場向けモデルと同様に、オーストラリア向けの車両にも動力取り出し装置(ePTO)を搭載し、ダンプ、クレーン、冷蔵バンなど、より幅広い架装タイプと用途に対応します。新型モデルは完成車としてMFTBCの川崎製作所から輸出する予定です。

オーストラリア政府は近年、気候変動対策に力を入れています。2022年には、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指すと宣言しました。また2023年には新燃費基準が発表予定で、電気自動車の普及につながることが見込まれます。FUSOの「eCanter」は電気トラックのパイオニアとして、オーストラリアの輸送業界を支え続けます。

 

ブリスベン・トラックショーで公開した電気小型トラック「eCanter」新型モデル

 

 

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社について

三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)は、ダイムラートラック社が89.29%、三菱グループ各社が10.71%の株式を保有し、川崎市に本社を置く商用車メーカーです。90年以上の歴史を持つFUSOブランドの、小型、中型、大型トラックやバス、産業用エンジンを含む製品を世界170以上の市場向けに開発・製造・販売しています。2017年、初の量産型電気小型トラック「eCanter」を市場に導入し、2019年には、日本の商用車市場のベンチマークとなる、SAEレベル2相当の高度運転支援技術を搭載した大型トラック「Super Great」を商用車メーカーとして初めて日本に導入しました。MFTBCは、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(DICV)とともにダイムラー・トラック・アジアの一員として、製品開発、部品調達、生産などの分野で協力し、お客様に最高の価値を提供しています。

 

電気小型トラック「eCanter」について

今日の都市が抱える騒音や排出ガス、CO2低減の課題を解決する答えとして、MFTBCが2017年に発売した国内初の量産型電気小型トラックです。電動で駆動することで排出ガスが一切出ない「eCanter」は、従来のディーゼル車と比較して騒音や振動も少ないため、都市内輸送のほか深夜早朝での輸送に適しています。2017年の初代モデル発売後、2020年8月に安全装備を拡充した改良モデルを発売し、これまで日本をはじめ、欧州、米国、オーストラリア及びニュージーランドのお客様の下で活用されています。そして2023年3月にフルモデルチェンジした新型モデルを発売し、さらに多様なビジネスニーズへの対応が可能になりました。新型モデルは、さらに多くの海外市場での展開を予定しています。