小型トラックキャンター生誕60周年

三菱ふそうには90年の歴史がある。絶えず進化を続けようとするパワーの源は、先代から受け継ぐヘリテイジ（遺産）がひとつの要素となっていることは間違いない。2023年のこの年、キャンター生誕60周年を祝して、丹精込めてレストアされた名車達が、川崎製作所のプロダクトセンターに展示されることとなった。

レストアされたキャンターが川崎オフィスに展示

3台のレストアされた歴代キャンターの存在感は、見る人を圧倒する。このレベルまで仕上げたレストアの技術と膨大な時間と努力に感服すると共に、この3台が三菱ふそうの技術と歴史そのものを現代に伝えていることを再確認せざるを得ない。現在、三菱ふそうのキャンターが世界中で信頼される車両として活躍しているのは、歴代のキャンターが確固たる地位を築いたからだ。

展示コレクション

「レストアは過去を復元するだけでなく、未来に命を吹き込むことでもある」

 

チームで成し遂げたキャンターの復活

これらの車両達はプロダクトセンターの入口から人力で搬入された。その様子を見守る一人が、三菱ふそうデザイン部所属の川島富雄だ。（写真左）レストアのため2008年から社員ボランティアで推し進められた「ふそう名車復興プロジェクト」の中心的役割を担い、現在もデザイン部に在籍する。

歴代のキャンターが懐古的な雰囲気を醸し出す中、「レストアは過去を復元するだけでなく、未来に命を吹き込むことでもある」と彼は語る。「これらの車両を現代に蘇らせることで、過去を賞賛し、未来への挑戦をインスパイアしたい。これからめたこの車両を有効活用し、伝説を引き継いでもらいたい」

その意志を継ぐのは、広報・グローバルマーケティング部で旧車レストア作業の一部を担当する田代桂。（写真右）「ふそう名車復興プロジェクト」は現在休止しているが、過去から学び未来へ繋ぐ、温故知新を実行するメンバーの一人である。「三菱ふそうの理念と精神がこれらのトラックに宿っています。レストアに関わることで先輩方の努力と創意工夫が手に取るように分かるんです」と田代は語る。

歴代キャンターの展示は一般向けに公開しておりません。お問合せは fuso_digital-marketing@daimlertruck.com まで。