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2016年1月15日

ダイムラー、2015年に50万台以上のトラックを販売

 

  • 世界最大手のトラックメーカーであるダイムラーは、長期目標を計画通り達成
  • 2015年の販売台数は困難な市場環境にもかかわらず、前年比微増
  • 主要マーケットでのポジショニングを一層強化
  • 6つのリージョナル・センター開設により、成長市場で攻勢をかける
  • ウォルフガング・ベルンハルト(ダイムラー社取締役兼商用車部門総責任者):「当社は2015年は50万台以上のトラックを販売し、販売台数は3年連続増加。非常に厳しい市場があったものの、優れた製品により、ダイムラー・トラック史上、最高の年になります。これはすべて、当社のグローバル・チームのすばらしい業績によるものです。私は従業員の努力に感謝します」
ドイツのシュツットガルトに本拠を構えるダイムラー・トラックは、2015年の世界販売が、一部状況が困難な市場があったにもかかわらず、12月初頭実績で50万台に達しました。2014年は、メルセデス・ベンツ、FUSO、フレートライナー、ウェスタンスター、トーマス・ビルト・バス、バーラト・ベンツの各ブランドで、49万5700台でした。2015年度の最終販売台数は、2016年2月4日のダイムラーAGの年次記者会見で発表されます。
ダイムラー・トラックは、市場環境のばらつきにより一部困難な市場があったにもかかわらず、目標を達成しました。北米および欧州のトラック市場は大幅増加しましたが、重要市場であるブラジルとインドネシアは落ち込みました。トルコでは、過去数カ月間の政情不安で市場は後退、特に11〜12月は大幅に悪化しました。こうした状況にもかかわらず、ダイムラー・トラックは、強力な製品と卓越した販売活動により、目標を達成しました。
ダイムラーの取締役で商用車部門の総責任者であるウォルフガング・ベルンハルトは「当社は2015年、50万台以上のトラックを販売し、販売台数は3年連続で増加しています。一部市場は非常に困難でしたが、優れた製品により、ダイムラー・トラックス史上、最高の年を迎えることができます。これはすべて当社グローバル・チームのすばらしい業績によるものです。私は従業員の努力に感謝します」と述べています。
ダイムラー・トラックの将来展望について、「2016年も厳しい状況が続くでしょう。しかし当社では、2020年の販売台数目標を70万台に設定しています」と語っています。
「ただ傍観しているという選択肢は当社にはありません。私たちは戦略を実行に移すことに注力し続けます。今年ドイツで開催される『IAA国際モーターショー 2016』では、技術進化を続けている車両のコネクティビティ、効率性、アクティブセーフティ、自律走行などの当社の高い技術力を披露します。また6つの新しいリージョナル・センターを活用し、グローバルプレゼンスを高めると同時にお客様により近いところでサービスを提供します。さらに、パワートレインに加えて、グローバル共通プラットフォーム戦略の拡大にも大きな可能性を見出しています」
北米の販売台数が大幅増
世界販売台数増加に大きく貢献したのは北米地域です。堅調な市場と強力な製品により、記録的な販売台数を達成する見込みです。2015年1〜11月期は20%増の17万6100台(前年14万7200台)となりました。マーケットシェアはクラス6-8で39.1%(37.3%)に増加、引き続き市場をけん引していきます。ただ2016年は、15年の高水準を下回ることが予想されています。
ダイムラー・トラック製品の北米市場での成功要因の一つは、搭載されているパワートレインの利点が、お客様に認められてきたことです。エンジン、トランスミッション、アクスルの完全調和により、燃料効率が向上します。ダイムラー・トラックは北米市場で初めて、こうしたパワートレインを投入しました。DT12オートマチック・トランスミッション・システムが、成功の重要な鍵となっています。販売中のフレートライナー「Cascadia」およびウェスタンスター「5700 XE」の40%以上は、同システムを搭載しており、販売実績は2014年の倍に達しました。北米の需要増に迅速に対応するため、11月から同システムのデトロイトでの現地生産を開始しました。同市場向けの中型エンジンも2018年以降、デトロイトで生産します。これにダイムラーは、合計約4億5千万ユーロを投資しています。
西欧は年間通して堅調
西欧でも販売台数を、11カ月実績で5万6000台(前年5万500台)まで伸ばしました。成長ペースは、年間通して顕著に増加しています。メルセデス・ベンツは、中・大型トラック部門で市場での独走を続けており、シェアは21.9%(24.6%)となりました。トルコは景況と政情が不安定ですが、前年の高水準(1万8900台)を上回り、1〜11月期で2万400台に達しました。一部は2016年1月1日に発効される欧州の排出ガス規制「ユーロ6」をにらんだ駆け込み需要の効果とも考えられます。ただその勢いは徐々に低下しており、2016年も低下していくと見ています。
ブラジル市場は冷え込んでいるが、当社のシェアは増加
中南米での販売台数は11カ月実績で2万7900台(前年4万4500台)に留まっています。減少は主に、ブラジル市場の急激な落ち込みが原因です。ブラジルでは1〜11月で1万5200台が出荷されましたが、前年同期は3万300台でした。このような厳しい市場環境にも関わらず、ダイムラー・トラックは中・大型トラック部門でシェアを26.6%(26.0%)に拡大しました。市場は現時点で冷え込んでいますが、ダイムラー・トラックは、同市場で長期的に競争力を高めていくため、投資を継続していきます。2014〜18年の4年間で、生産ネットワークの近代化、カスタマイズ製品、技術、サービスに約5億ユーロを投資します。2015年10月、メルセデス・ベンツはブラジルで、現地生産の「Accelo」、「Atego」、「Axor」、「Actros」の快適性、燃費、総所有コストにおいて更なる改善をして市場に投入しました。ただ市況は、2016年も引き続き改善の見込みがないと予想されています。
アジア市場の販売実績
アジアでは2015年、各市場で販売実績に大きな差が見られました。日本ではFUSOブランドが販売台数を4%増やし、4万1600台(3万9000台)、シェアは20.7%(20.3%)に増加しました。急激な落ち込みを見せているインドネシアでは、2万9400台(5万1400台)に激減しました。一方でシェアは48.2%(47.2%)まで増加しました。
インドの販売台数は29%増の1万2500台(9千700台)となりました。2012年9月の市場参入以来、累計3万台以上が出荷されています。2015年に発表した鉱山・建設現場向けの超大型モデル「3143」も、バーラト・ベンツのシェア拡大に貢献。シェアは中・大型トラック部門で7.1%(5.9%)まで拡大しました。インド製の車両は、アジア・アフリカ地域の成長市場を開拓する上で、重要な役割を果たします。ダイムラー・トラックは2015年に、チェンナイの工場から新たに10カ国に向けて輸出を開始しました。同工場からは現在、合計20以上の市場に出荷されています。2016年には、各国のニーズに合わせたこれらのFUSOトラックの供給先をさらに拡大していきます。
6つの新リージョナル・センターにより、グローバルでサービスを強化
ダイムラーは今後、アフリカ、アジア、中南米で、お客様により近いところで事業を展開し、有望市場の成長機会をとらえていきます。2015年10月に、6つのリージョナル・センターの初となる拠点をドバイで開設しました。リージョナル・センターでは、商用車販売とカスタマーサービスを行います。2016年第1四半期には、中央アフリカ地域の統括拠点としてケニア、アフリカ南部として南ア・プレトリア、東南アジアとしてシンガポールにも開設します。ダイムラーは同センターを活用して、お客様のニーズにより迅速に、また市場ニーズに沿ったやり方で対応します。
2015年の技術革新――「ハイウェイ・パイロット」により半自律走行が実現
ダイムラー・トラックは2015年、自律走行分野での先駆的な役割をさらに促進しました。5月に、フレートライナーの「Inspiration Truck」が、米・ネバダ州での公道走行実験を許可されました。自律走行トラックに路上走行許可が与えられたのは世界で初めてです。その5カ月後には、メルセデス・ベンツ「Actros」に半自律走行システム「ハイウェイ・パイロット」を搭載した自律走行車両を使用して、初の公道試験走行を開始しました。高速道路では「ハイウェイ・パイロット」がトラックを自動操作しますが、すべての責任はドライバーが負っています。ドライバーは交通状況を常時モニターし、随時介入できる状態でなければなりません。このため、「ハイウェイ・パイロット」は、航空機で一般に使用されているオートパイロットと比較することができます。同システムには、前方搭載レーダーとステレオ・カメラ、またACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)などの実証済みの支援システムも搭載されています。これらの技術を公道でも使用できるように適合させ、すべてのコンポーネントが相互に完璧に動作するように、広範囲に渡り、テストを繰り返してきました。「ハイウェイ・パイロット」は、ドイツと米国ですでに約2万キロの試験走行を実施してきました。同技術が2〜3年以内に生産段階に入ることも視野に入れています。
*2016年1月7日にダイムラー商用車部門から発表されたプレスリリースの翻訳版です
Forward-looking statements:
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Daimler at a Glance
Daimler AG is one of the world’s most successful automotive companies. With its divisions Mercedes-Benz Cars, Daimler Trucks, Mercedes-Benz Vans, Daimler Buses and Daimler Financial Services, the Daimler Group is one of the biggest producers of premium cars and the world’s biggest manufacturer of commercial vehicles with a global reach. Daimler Financial Services provides financing, leasing, fleet management, insurance, financial investments, credit cards, and innovative mobility services.
The company’s founders, Gottlieb Daimler and Carl Benz, made history with the invention of the automobile in the year 1886. As a pioneer of automotive engineering, Daimler continues to shape the future of mobility today:
The Group’s focus is on innovative and green technologies as well as on safe and superior automobiles that appeal  and fascinate. Daimler consequently invests in the development of alternative drive trains with the long-term goal of emission-free driving: from hybrid vehicles to electric vehicles powered by battery or fuel cell. Furthermore, the company follows a consistent path towards accident-free driving and intelligent connectivity all the way to autonomous driving. This is just one example of how Daimler willingly accepts the challenge of meeting its responsibility towards society and the environment.
Daimler sells its vehicles and services in nearly all the countries of the world and has production facilities in Europe, North and South America, Asia, and Africa. Its current brand portfolio includes, in addition to the world’s most valuable premium automotive brand, Mercedes-Benz, as well as Mercedes-AMG and Mercedes-Maybach, the brands smart, Freightliner, Western Star, BharatBenz, FUSO, Setra and Thomas Built Buses, and Daimler Financial Services’ brands: Mercedes-Benz Bank, Mercedes-Benz Financial, Daimler Truck Financial, moovel and car2go. The company is listed on the stock exchanges of Frankfurt and Stuttgart (stock exchange symbol DAI). In 2014, the Group sold more than 2.5 million vehicles and employed a workforce of 279,972 people; revenue totalled €129.9 billion and EBIT amounted to €10.8 billion.