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「高度運転支援」×「地図技術」でさらに安全な社会を
ウーブン・アルファと共同研究に着手

 

・三菱ふそうの高度運転支援技術とウーブン・アルファの自動地図生成プラットフォーム(AMP )のコラボで、商用車の安全性のさらなる向上を目指す
・AMPの地図情報を利用した「カーブ進入時速度超過警報装置(ECSW )」を商用車で実証実験
・初の大型商用車でのAMP実証

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:ハートムット・シック、以下MFTBC)は、ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、CEO:ジェームス・カフナー)のグループ会社であるウーブン・アルファ株式会社(以下、ウーブン・アルファ)との共同研究に着手しました。MFTBCの高度運転支援技術とウーブン・アルファの地図技術(自動地図生成プラットフォーム、以下AMP)を組み合わせ、商用車の安全性のさらなる向上を目指します。先進的な機能の実装に加え、その高度な技術とコストとの適切なバランスも検討します。両社はすでに10以上の実証対象領域をリストアップしており、その一つとして2021年内にMFTBCの大型トラック「スーパーグレート」を使用して「AMPを利用したカーブ進入時速度超過警報装置(以下ECSW)」の実証に着手します。AMPを大型商用車で実証するのは初めての試みです。MFTBCは商用車メーカーとして、先進安全技術の開発を通じ、安全・安心な社会の実現に貢献していきます。

 

・今回の実証と今後の取り組み

このたびのMFTBCとウーブン・アルファの共同研究では、MFTBCの高度運転支援技術とウーブン・アルファのAMPを組み合わせることで、商用車の安全性のさらなる向上を目指します。AMPの大型商用車での実証は初めての試みです。経済の根幹を支える商用車を生産するMFTBCと、新領域に対する事業拡大の機会を探索し、革新的なプロジェクトを立ち上げ、推進するウーブン・アルファが対等な目線で共同研究を行うことで、AMPの新たな可能性・価値をスピーディに見出します。

1 AMP: Automated Mapping Platform

2 ECSW: Entering Curve Speed Warning

 

ビジネスに使われる商用車では、技術の高さとコストとのバランスが重要です。両社はこのたびの共同研究を通じて、目指す機能の実現はもちろん、必要な地図の精度と導入にかかるコストの最適なバランスを見出すことも目的にしています。

両社はすでに10以上の潜在対象領域をリストアップしており、まずECSWの実証に着手します。その後、取り組みの領域を順次広げていく予定です。

 

「当社は、高度運転支援技術、またその先に位置する自動運転技術を、商用車のさらなる安全を実現する、非常に重要なものと位置付けています。これらの技術が近い将来、欠かせないものとして広く浸透することを信じ、日々開発に取り組んでいます。ウーブン・アルファのAMPは、その重要なピースとなる可能性を秘めています。同社との共同研究は、相互にメリットの大きいものと信じており、双方の知見を最大限に交わしながら、さらに安全な社会をつくるため、歩みを進めてまいります」

(三菱ふそうトラック・バス株式会社 副社長 開発本部長 安藤寛信)

 

「商用トラックとバスのメーカーであるMFTBCとの共同研究に着手し、安全な商用車と物流の実現に貢献できることを大変嬉しく思います。私たちは、単に人とモノを移動させるだけでなく、ドライバーへの負荷を軽減し、人々の命を守るソリューションの提供をめざしています。低コスト、高精度、自動かつ高頻度での地図更新を可能にするAMPの開発を通し、グローバル規模であらゆるメーカーとの協業に取り組んでいきます。今回の共同研究は商用車における安全性を最大化させるための取り組みであり、今後もAMPを用いてパートナーと協業することで、更なる価値を提供していきます。」

(ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社Automated Driving Strategy and Mapping Vice Presidentマンダリ・カレシー)

 

・MFTBCの安全への取り組みと高度運転支援技術

MFTBCは、ドライバーや歩行者をはじめ、交通に関わる全ての人に対して安全を届けます。そのための取り組みの一つとして、ダイムラートラックグループ内のグローバルな協業のもと、高度運転支援技術の開発に先進的に取り組んでいます。

MFTBCは2019年に、商用車メーカーとして国内で初めてSAE(自動車技術会)が定める運転自動化レベル2相当の高度運転支援機能「アクティブ・ドライブ・アシスト」を搭載した大型トラック「スーパーグレート」を発売しました。2021年6月に発表した新型モデルでは、商用車で国内初となる車線内停止方式の「エマージェンシー・ストップ・アシスト」を新たに追加し、さらに進化した高度運転支援機能を大型トラックで実現しました。

今後も、これまで以上の安全を実現するために、これらの高度運転支援技術のさらなる改良に加え、SAEレベル4の自動運転技術の開発を進めます。

 

・AMPとは

AMPは、様々な企業から提供される車両や衛星画像等のデータを活用して高精度の地図を生成し、ユーザーに提供するクラウドソース型のオープンなプラットフォームです。AMPで生成される高精度地図は、道路上の車線や交通標識、信号等の位置情報に加え、カーブなどの道路形状も含み、これらの情報の更新頻度を高めることで、より安全な自動運転および先進運転支援技術を搭載したモビリティの実現を支えます。また、AMPにより高精度な地図をグローバル規模で展開することをめざします。

 

・ECSWとは

ECSWは、車両が急カーブに進入する際、ドライバーが安全な速度に落とせるよう、十分な余裕をもって警告を与えるシステムです。商用車の車両状況と、これから進入するカーブの曲率や現在の走行速度とを照らし合わせて、適切なタイミングでドライバーに急カーブへの進入を予告し、十分な減速を促します。これにより、カーブでの横転や対向車線へのはみ出しなどを防ぎ、安全運転の向上に貢献します。

ECSWには、車両の状況を感知するシステムだけでなく、車両の走行ルートを詳細に予知する地図技術が不可欠です。このたびの共同研究では、MFTBCの大型トラック「スーパーグレート」を用いて、AMPを用いた本装置を実証します。

実証実験に使用されるMFTBCの大型トラック「スーパーグレート」

 

ウーブン・プラネット・グループについて

ウーブン・プラネット・グループは、2018年に設立されたトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社の事業を更に拡大、発展させるために、2021年1月にウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社、ウーブン・コア株式会社、ウーブン・アルファ株式会社、ウーブン・キャピタルの新体制のもと事業を開始しました。それぞれの強みと専門性を活かし、相乗効果を生み出し、ビジョンとして掲げる「Mobility to Love, Safety to Live」を実現します。自動運転技術、ロボティクス、スマートシティなどの分野において、新しいイノベーションの創出とパートナーシップの拡充を通して、人々の働き方や暮らしを変えていきます。コネクティッド技術に支えられた安全でサステイナブルなモビリティを創り、すべての人々に幸せを届けることをめざしています。
詳細はこちらをご参照ください。https://www.woven-planet.global/jp/

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社について

三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)は、ダイムラートラック社が89.29%、三菱グループ各社が10.71%の株式を保有し、川崎市に本社を置く商用車メーカーです。85年以上の長い歴史を持つFUSOブランドの、小型、中型、大型トラックやバス、産業用エンジンを含む製品を世界170以上の市場向けに開発・製造・販売しています。2017年、初の量産型電気小型トラック「eCanter」を市場に導入し、2019年には、日本の商用車市場のベンチマークとなる、SAEレベル2相当の高度運転支援技術を搭載した大型トラック「Super Great」を商用車メーカーとして初めて日本に導入しました。MFTBCは、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(DICV)とともにダイムラー・トラック・アジアの一員として、製品開発、部品調達、生産などの分野で協力し、お客様に最高の価値を提供しています。

 

Daimler Trucks Asiaについて

ダイムラートラック社傘下のダイムラー・トラック・アジア(DTA)は、85年以上の歴史を持つ日本の商用車業界の象徴である三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)と、インド市場で新進気鋭の商用車メーカーであるダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(DICV)を共同で運営する組織体です。DTAは、製品開発、生産、輸出、調達、開発を組織として共同で行う戦略的なビジネスモデルを採用することで、革新的で最先端かつ価値の高い製品をお客様に提供しています。DTAは「人と地球に、より良い生活と環境を実現するモビリティ・ソリューションを提供します」をビジョンとし、全世界のダイムラートラックグループの目的である 「For all who keep the world moving/世界を動かし続ける全ての人々のために」を柱として活動しています。